釣りバカ親父のひとり言(仮名)

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御歳暮を配らんといけん。

一番遠い所が阿知須で、あとは宇部、小野田、厚狭、全部で8軒。近いと言えば近いんですが、全部回ると朝から夕方までかかる。イマイチ面倒臭い。でも、行かないと・・・

因みに、ここ数年の御歳暮は「鮟鱇」。1本5〜6kgの鮟鱇を1軒につき1本、綺麗にシゴして身、あら、皮、胃袋、あん肝、をビニール袋に分けてフードキーパーに入れて贈ります。今日仕入れて、捌きました。全部シゴするのに3時間かかった。しんどかった。

でも、貰った人は袋から出して鍋に入れるだけで、鮟鱇鍋の出来上がり!・・・いいですねぇ。

何年か前迄は、活かしのタラバガニを贈っていたんですが、日本政府の方針でタラバガニを捕るロシア船が根室に入港禁止になって品薄になり、金額がボッコリ上がって、買える金額じゃあ無くなった。

それまでは、1kgあたり2000円も出せば4〜5kgのピンピンしたタラバガニが有ったんですが、(一番大きかったのは、9kg!脚を伸ばしたら1.5m位有った。これは大晦日に皆で食った。爪が切れんじゃったけえ、トンカチで叩き割って身を取り出した。旨かった。)

今は、1kgあたり6〜8000円!しかも、大きい奴を注文しても、せいぜい3kg位の奴しか入って来ん。高すぎて買えたもんじゃない。

鈴木宗男!あんたが捕まったせいじゃ!どねえかしてくれ!(なんで鈴木宗男のせいなのか、判らない人は自分で調べて下さい。説明すると物凄く長くなる。)

という事で、

最近は、鮟鱇です。

毎年お配りしている皆さん。今日捌いたんで、明日お持ちします。楽しみにして待っといて下さい。こんなブログ読んでないと思いますけど一応ご報告まで。

全然関係ない話ですが、

現在、午後10時10分。

姉ちゃんばっかりの3人組のお客さんの中の一人が、今、ジュースとお茶漬けを注文して、

「あー、やばい。お腹がイターイ。」

って、お腹をさすりよーった。

・・・腹が痛いんじゃったら、そんなもん注文しよーらんと、とっとと帰って寝ろ!殆ど注文もせずにもう4時間もそこに座っちょるが、腹痛の後から痔が出るぞ!アホか!

by海将てんちょ

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最近、季節的に河豚の話が多くてすんません。

虎河豚の白子です。市場で仕入れると1kgあたり20000円也。普通のサイズで、一本が50g位だから、約1000円位。

今回は、7日の宴会で白子の予約があったんで、買いましたが、普段はこんな物買いません。明太子位の大きさで仕入れ値が1000円もする物を、いったいナンボで売れっちゅーんか?

倍掛けで2000円でメニューに書いても、常連さんがたまーに注文する位で、あとは又俺が食うハメになる。毎回それじゃけえ間違いない。

しかーし!

活かしの河豚を捌いた時に出る白子は、基本的に仕入れ値はタダです。元々、金額の内に入って無いんですから。

この前も、捌いた時に2腹(4本)出ました。合わせて220g、買えば4000円以上。

それを、1腹(2本)945円でメニューに書きました!さすがに注文が入った。そりゃあ当然じゃろ。

でも、そのお客さん、相当疑心暗鬼に陥っていたみたいで、「ホントにトラフグの白子?」と、だいぶ悩みながら食べてたみたいです。そりゃあそーじゃろ。

人間って不思議というか愚かというか、メニューを見て、高いと旨い、安いと不味い、と決め付ける傾向があります。そして、注文した物が目の前に来て、表示金額より高そうな物だったら旨い、安そうな物だったら不味い、と思う様です。

このお客さん達、美味しく食べれなかったみたいですねぇ。なんせ、945円ですから。中途半端な知識を持っている人だったら、有り得ない金額です。トラフグの白子がこんな金額で出せる筈が無い!と思ったみたいです。これはきっとトラフグの白子じゃ無くてゴマフグの白子じゃろう、と。反応がそんな感じじゃった。

しかーし!

きちんとした知識と舌を持っている人は、それがトラの白子か、そうじゃ無いか、そんな事ははっきりと判ります。俺でも判る。

そういう人に食べてもらいたいんですが、やはりウチの様な下衆な居酒屋では、そんな人は滅多にお目にかかりません。

まぁー、ええけど。

因みに、

トラフグの白子なんかは料理屋で食うもんじゃあ無いですよ!家で食うもんです。

店で食ったら、切って茹でただけ、塩をして焼いただけ、そんなもんが、1本で3000円も4000円もします。そんな値打ちは無い!

いくら旨いと言っても、まぁー、せいぜい1本が1000円とか1500円とかが、適正な金額です。

茹でる、焼く、そんな事は家でも充分出来るので、唐戸の市場で購入して自分で料理しましょう。

料理屋で食う量の3倍は食えます!まさに、「たら河豚」食えますよ!

by海将てんちょ

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鉄刺に付いている河豚の皮、近頃は鉄皮と言います。

元々、鉄皮とは、河豚の皮を干した物を指していたのですが、最近はあまり区別が無くなりました。

チョット通ぶった人が、たまに「てっぴ頂戴や。」って言いますが、貴方の言っているてっぴは、本来はてっぴじゃあありませんから。タダの河豚皮です。・・・まあ、ええわい。

その河豚皮ですが、種類が有ります。

黒皮、白皮、黒皮遠江(とうとうみ)、白皮遠江、身皮、の5種類。

黒皮は、河豚の背中側の一番外側のザラザラした所。

白皮は、腹側のザラザラした所。

遠江は、その内側にへばり付いている薄い皮。

身皮は、更にその内側に身の方にベッタリくっついている薄い皮。

どれも、味が違います。

ところで、

何故、身皮の外側の皮の事を遠江(とうとうみ)と言うのかというと、

身皮=三河=愛知
愛知の隣=静岡=遠江
故に、身皮の隣りはとうとうみ

と、言う事です。ダッサイ駄洒落がそのまま名前になりました。

因みに、

河豚皮を茹でる時は、コツが有ります。

湯が熱過ぎても駄目、ぬる過ぎても駄目、茹でる時間が長過ぎても駄目、短過ぎても駄目。箸で混ぜながら、箸に当たる感触と、見た目で判断しながら茹でます。これを従業員にやらせると、大概ろくな事になりません。

んで、茹でてから切るまでに、これ又コツが有ります。

茹であがったら、直ぐに水にさらしてぬめりをしっかり取ります。それから、水に漬けたまま一晩冷蔵庫に入れて置きます。そして、ザルに上げて水を良く切ってから、ほそーく切ります。切った河豚皮は、再度水にさらして、もう一度良くぬめりを取ります。これで出来上がり。結構手間が掛かるんです。

河豚刺しと言えば、薄造りがメインで、河豚皮は脇役としか見られませんが、味わって食べると、相当旨いですよ。

皆さんも、食べる機会があれば、是非じっくりと味わって食べて下さいませ。

by海将てんちょ

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今日の賄いで、テールスープを作りました。

だいぶ前に、嫁さんの親父さんから貰った奴を冷凍庫に入れて、そのままきれいに忘れてました。すんません。

それはさておき、

テールスープの美味しい作り方を紹介しましょう。

ポイントは3つ。それだけ押さえておけば大丈夫。

「水から茹でて沸騰したら直ぐにひたすら灰汁をすくう。」「灰汁を全部すくったら中火で2時間以上煮込む。」「仕上げに昆布茶の粉末をスープ1リットルに対して5〜10g程入れる。」

これだけです。あとは、塩で味を付けようが、醤油で味を付けようが、ニンニクを入れようと、葱を入れようと、どーぞご自由に。

元がきちんと出来ていれば、少々どうしようがそんなに不味くはなりません。

てんちょ的には、焼いた小米餅を入れて、少しドロドロに煮込んだ奴が好みです。ついでに言うと、吸物の豆腐は、少し大きめに切って、ズカズカにスが入った奴が好みです。

とにかく、「テールスープには昆布茶」です。

是非一度お試しアーレー。

by海将てんちょ

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昭和51年以来、毎年販売される「笑点暦」、

海将の通路の壁に全て貼り付けてあります。来年のまで併せて35年分、全35枚。これだけ貼ると、わりかし良い飾りになってます。

笑点暦の売上の一部は、「愛の小鳩事業団」という視聴覚障害者を支援する団体に寄付されます。

こんな私でも、極々僅かながら世の為人の為に役立っている様です。んー、意外。

ところで、

「笑点」。面白いですねえ。大好きです。小学生の時から見てますが、毎回同じパターンです。なのに飽きずに見る事が出来ます。それが何十年も放送されていると言う事は、放送当初から、完全に出来上がった番組だと言う事です。素晴らしい。

料理にも共通する所があります。本物は、何年経とうが何十年経とうが皆が飽きずに食べる事が出来ます。創作料理なる物など糞食らえ!です。(チョット言い過ぎか?)

海将も笑点を見習って頑張ろうと思います。どんな事が起ころうと、微動だにしない海将を。

皆さん、世の為人の為に笑点暦を一枚如何ですか?1枚1600円也。

書いてある内容も結構見応えが有りますよ。

どこぞのグラビアアイドルのカレンダーなんかより、よっぽど良いと思います。

by海将てんちょ

海将携帯サイト