最近、季節的に河豚の話が多くてすんません。
虎河豚の白子です。市場で仕入れると1kgあたり20000円也。普通のサイズで、一本が50g位だから、約1000円位。
今回は、7日の宴会で白子の予約があったんで、買いましたが、普段はこんな物買いません。明太子位の大きさで仕入れ値が1000円もする物を、いったいナンボで売れっちゅーんか?
倍掛けで2000円でメニューに書いても、常連さんがたまーに注文する位で、あとは又俺が食うハメになる。毎回それじゃけえ間違いない。
しかーし!
活かしの河豚を捌いた時に出る白子は、基本的に仕入れ値はタダです。元々、金額の内に入って無いんですから。
この前も、捌いた時に2腹(4本)出ました。合わせて220g、買えば4000円以上。
それを、1腹(2本)945円でメニューに書きました!さすがに注文が入った。そりゃあ当然じゃろ。
でも、そのお客さん、相当疑心暗鬼に陥っていたみたいで、「ホントにトラフグの白子?」と、だいぶ悩みながら食べてたみたいです。そりゃあそーじゃろ。
人間って不思議というか愚かというか、メニューを見て、高いと旨い、安いと不味い、と決め付ける傾向があります。そして、注文した物が目の前に来て、表示金額より高そうな物だったら旨い、安そうな物だったら不味い、と思う様です。
このお客さん達、美味しく食べれなかったみたいですねぇ。なんせ、945円ですから。中途半端な知識を持っている人だったら、有り得ない金額です。トラフグの白子がこんな金額で出せる筈が無い!と思ったみたいです。これはきっとトラフグの白子じゃ無くてゴマフグの白子じゃろう、と。反応がそんな感じじゃった。
しかーし!
きちんとした知識と舌を持っている人は、それがトラの白子か、そうじゃ無いか、そんな事ははっきりと判ります。俺でも判る。
そういう人に食べてもらいたいんですが、やはりウチの様な下衆な居酒屋では、そんな人は滅多にお目にかかりません。
まぁー、ええけど。
因みに、
トラフグの白子なんかは料理屋で食うもんじゃあ無いですよ!家で食うもんです。
店で食ったら、切って茹でただけ、塩をして焼いただけ、そんなもんが、1本で3000円も4000円もします。そんな値打ちは無い!
いくら旨いと言っても、まぁー、せいぜい1本が1000円とか1500円とかが、適正な金額です。
茹でる、焼く、そんな事は家でも充分出来るので、唐戸の市場で購入して自分で料理しましょう。
料理屋で食う量の3倍は食えます!まさに、「たら河豚」食えますよ!
by海将てんちょ
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