釣りバカ親父のひとり言(仮名)

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お待たせしました。(だから、待ってないっちゅーの!だと?)パート2からの続きです。(待ってなくても書くっちゅーの!)

今回は、実際に沖に出てからの釣り方を説明しようと思います。

その前に、待って行く物を確認。

竿、リール、仕掛け(根がかりや魚に切られたりする場合があるので、5〜6セットは持って行きましょう。)、鉛(これも、根がかりや大きい魚に飛ばされたりする場合があるので、60号80号100号をそれぞれ2個ずつ位持って行きましょう。)、タオル、ビニール袋、お茶、弁当、クーラー、氷、ロッドホルダー、バッテリー、ナイフ、ハサミ、雨合羽、長靴、

私が持って行くのは、大体こんなもんです。

朝5時に出船の所が多いので、その30分位前に港に着く様に家を出ます。

港に着いたら、荷物を船に積み込んで、みんなに元気よく挨拶!「おっはよーござーまーす!」

みんな集合したら、出船!

ポイントによりますが、大体一時間から二時間の間、船に揺られて、

ポイントに到着!

釣り座が決まったら、船にロッドホルダーをセットして、

それに竿をセットして、

それに仕掛けをセットして、

餌を針に付けて、(餌が活き海老の場合は、海老がまっすぐになる様に付けて下さい。)

そこ迄出来たら、仕掛けを投入!

底まで落としたら、一度電動リールをMAXで5m位巻いて(これをしないと糸フケが出来て、他の人とのオマツリの原因になります。)、また底まで落とします。

底まで落としたら、少し糸を送って、船の揺れで鉛が底をトーン、トーンと叩く様にします。

波の高さや船の大きさによって、あまりにも上下が激しい時は、竿を上下させながら調整して下さい。

潮が緩い時は、更に糸を送って、仕掛け全体が底を這う様にして、時々竿をあおって誘いをかけるのも有効です。

必ず、潮が緩い時だけにしましょう。潮が速い時にこれをやると、直ぐに他の人とおまつりしてしまいます。

しかーし!

例外があります。

潮の向きによっては、これをやった方がおまつりしにくい時も有りますし、周りの人が仕掛けを上げている時等は、これが出来ます。

実際のはなし、仕掛けを底に這わせて釣る方が、鉛で底を叩きながら釣るより、魚の食いは良くなる場合の方が多いんです。

ビシヨマ釣りだったら、これが比較的簡単に出来るのですが、(仕掛け自体が、底を這わす様に作ってある。)

竿釣りでこれをやると、おまつりの原因になります。

「さっきからおまつりおまつりってしつこいのおー!」って思われているかも知れませんが、

船釣りにとって、根がかり、餌取りクソ食らえ!

おまつりが最大の敵です。

糸が切れたら結べばいいし、餌を取られたら、又付ければいいんですが、

おまつりは、解かなければイケません!

この、解くという作業に下手をすると5分や10分は平気でかかります。

酷い人は、これを10回以上やってますけど、

その時間を足したら、優に1時間以上!

実釣時間約6時間のうちの1時間以上をしなくても済む事に使っています。

・・・もったいない。

こんな事になる位なら、多少食いが悪くても、おまつりさせずに釣った方が、間違いなく釣果が上がります。(何度も実証済み。)

たから、おまつりだけは必ず避けましょう。

次に移ります。

上に書いた事を只ひたすらやっていると、

当たりが来ます!

ココで焦ってはイケません。

アジやサバ、イサキ、ブリ、ヒラマサ、イカ等の場合は、一発目で針掛かりするので、合わせもクソも無いんですが、(魚がいて食いが立っていれば、いとも簡単に釣れる。)

底物釣りで、一発目の当たりで針掛かりする事はまず有り得ません。

合わせるタイミングが重要です。

物凄く!

ここからが難しい。

まず、一発目の当たりでどういう魚が当たって来たか、見極めましょう。

大まかにいえば、

大きい魚は、コツン、コツン。

小さい魚は、ピリピリッ、ピリピリッ。

です。(これはさすがに説明が難しい・・・)

大きい魚は、餌にぶつかって、そのまま反転して餌から離れて様子を見ているんじゃぁないか?という私の勝手な判断。

小さい魚は、前進して餌をちょこちょこ突っつき、そのままの体勢で後進しての繰り返しをしているんじゃぁないか?という私の勝手な判断。

という事は?

ピリピリッ、っていう感じの当たりの時は、竿をチョンチョンっとしゃくりながら、仕掛けを上にゆっくり上げてやります。

すると・・・

小さい魚は、警戒心が薄いのか何なのか分かりませんが、多分単純に、「あっ!俺のご飯が逃げて行く!」と、慌てて食い付いて来ます。

針掛かりすると、そこで初めて「ヤバイ!」と思う様で、反転しようとします。

それまでのピリピリッ、という当たりが、突然クィッという当たりに変わった瞬間に、

素早く、小さく合わせを入れます。

これで、フッキング完了。

後は、船の揺れに合わせて竿で魚の抵抗をいなしながら、電動リールで巻き上げましょう。

小さい魚はこんなもんですが、

大きい魚は、この釣り方ではほぼ釣れません。

ナーンでか?

次の最終回で、その理由と、どうすれば釣り上げる事が出来るか?を説明しようと思います。

再々度、首を長ーくして暫くお待ち下さい。

デッカイ甘鯛釣りたければ!

by海将てんちょ

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毎日毎日、食い物の話ばっかしで、どーもすみません。

決して、私がいつもひもじい思いをしているからって訳じゃぁありませんから!

職業柄、どーしてもこうなっちまうんで、あきらめモードで読んで下さい。

さて、

昨日、「桜ダイより彼岸ダイの方が旨い。」と言いましたが、

嘘じゃあないですよ。本当です。(又、個人的な意見ですので、そのつもりで読んで下さい。)

同じ真鯛でも、

時期や産地、サイズ等で、味がまるで違います。

春の桜ダイは(明石が有名)、よくテレビ等で、

ヤーレ旨い!ソーレ旨い!

と、レポーターが騒ぎ立てていますが、

あれは、大して旨くない!

秋のお彼岸前後に上がる、彼岸ダイが、

一年の中で、一番美味しい真鯛です。

何故か?

それを今から私の独断と偏見だけで説明してみようと思います。

まず、春の真鯛ですが、

春の真鯛は、産卵期を控えて、餌を荒喰いします。

だから、沢山釣れます。

しかーし!

その栄養分は、真鯛の脂肪等にならずに、当然の如く、白子や真子の方に殆ど使われます。

んで、4月辺りに産卵。

産卵後は、ガリガリです。

俗に言う桜ダイとは、産卵前の真鯛のことを指しますが、

この時期の真鯛は、ただ単に沢山上がると言うだけであって、決してそんなに旨くありません。

でも、沢山上がるから、漁師が売る。魚屋が買う。

魚屋が売る。でも多過ぎて全部売り切れない。

そこで!

「桜ダイ」と名前をつけて、宣伝しまくる!

その宣伝に消費者が騙されると言うオチです。罠です。詐欺です。

だから、春の真鯛はさほど旨くは無い!

次に、夏の真鯛です。

夏の真鯛は、産卵が終わって、一安心。水温も高いので、ちんたらちんたらやせた体を元の体に戻す為に、餌を喰ってます。

だから、夏の真鯛は、

やはり大して旨くない!

そして、秋の真鯛、彼岸ダイですが、

この頃になると、餌が少なくなるのと、水温が下がって動きが鈍くなる、冬に備えて、

又、荒喰いが始まります。

但し、同じ荒喰いと言っても、

春の荒喰いと、秋の荒喰いは、質が違います。

春は、子供の為、秋は自分の為、の荒喰いです。

だから、彼岸ダイは、冬に備えての脂肪が皮目に沿ってたっぷりと付き、

水温の高い夏に泳ぎ回って、身の方もよく締まって飴色になっています。

だから、秋の真鯛は旨いんです!

最後に冬の真鯛です。

冬の真鯛は、水温が低いし、餌は少ないし、と言う事で、

海の底の方で、春が来るまでじぃ〜っとしてます。

秋に溜め込んだ脂肪も日に日に消化していき、動かないので身も柔らかくなり、ひもじい毎日が続きます。

だから、冬の真鯛はそんなに旨くは無い!

以上です。

何か問題でも?

・・・この説明におかしい所は無い!無いといったら無い!絶対に無い!無い!無い!無いっっ!

という事で、

桜ダイより彼岸ダイの方が旨い!

今から半年かけて食べ比べてみて下さい。

同じ産地の同じサイズの桜ダイと彼岸ダイを。(明石産か玄海産の2kgクラスがお勧め。)

私の独断と偏見が、きっと判って貰えるものと信じています。

因みに、

こんだけ色々講釈を垂れていますが、

海将で使っている真鯛は、

いつも、大体、

養鯛です!

ごめんね、ごめんねぇ〜!

by海将てんちょ

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月曜日、火曜日と連休して、

まーた飽きもせずに行ってきました。魚釣りに。2連チャンで!(写真は釣果の一部)

でも、今回は、釣果はイマイチ。

月曜日は、天気は良かったんで、沖の島沖迄行ったんですけど、

小潮・・・潮動かず・・・

潮が悪いと、やっぱり釣果も悪い。

火曜日は、長潮、その上、北西風強し!

蓋井島沖での釣りになってしまいました。

まあ、でも、50cmの大アマも上がったし、

彼岸ダイも、1kg前後が主体ながら、数が釣れたし、ま、いいか!(桜ダイより、彼岸ダイの方が旨いですよ。)

ところで、

「ミミイカ」。ご存じですよね。

今から出回るんですが、

あれ、シゴが面倒臭いけど、湯引いて酢味噌で食べると、ナンボでも食えます。

昔、勤めていた所の親方が、これが大好きで、

この時期になると、コース料理のあしらいに使う為に、市場から毎日の様に仕入れて来てました。

大量に!!!(トロ箱で2〜3箱!)

そりゃあ、毎日毎日昼夜合わせて300人以上の懐石料理を作りゃあ、仕入れもこうなります。(それとは別で、朝食はあるし、婚礼はあるし・・・)

それをシゴするのが、一番下っ端の私・・・

一匹ずつ、ピンセットで

墨袋を取り除き、

くちばしを取り除き、

目玉を取り除きます。

これを、トロ箱3杯一人でやると・・・

気が狂いそうになります!!!

・・・それはさておき、

このミミイカ、

底物釣りには、サイコーの餌になります。

活きエビよりも、ミミイカの方が、食いが良いみたいです。

だから、今年は、

安い時に、トロ箱3杯仕入れて、

釣り餌用に小分けして、冷凍にかけちゃろうと思ってます。

シゴしなくてもいいし!

因みに、

ミミイカは、瀬戸内海沿岸部の人しか食べないそーです。

・・・こんな旨いもんを・・・

・・・もったいない・・・

ミミイカなんかは、B級グルメならぬ、B級食材の代表みたいなもんです。

安くて、旨い!

もうすぐスーパーの鮮魚コーナーに顔を出し始めますので、

主婦の皆さん!

たまには買って、今夜のもう一品に如何ですか?

シゴは面倒ですが、

お父さん、喜びますよ!

by海将てんちょ

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海将でお出ししている馬刺は、

モモでも、ロースでも、バラでも無く、

フタエゴという部位を使用しています。

熊本県の「肉の宮川」さんから、毎回送って貰うんですが、

もう、7年位のお付き合いになので、

いい所を優先的に送ってくれます。

有り難い事です。

フタエゴは、バラからのつながりの部位で、バラより少し固いのですが、

半冷凍状態で、うすーくスライスして食べると、

馬い。(馬だけに。)

・・・それはさておき、

そのフタエゴを送って貰うついでに、たまに馬レバーを一緒に送って貰うんですが、

これが又、馬い!(馬だけに!)

写真の上が牛レバー、下が馬レバーです。

馬レバーの方が黒っぽくてマズそうに見えますが、

ところがどっこい!

牛レバーの様な、独特のくせが少なく、身が固くてコリコリしています。

激馬!です。(馬だけに!!!)

しかーし!問題点が・・・

牛レバーは、1kgあたり2.000円位。

対する馬レバーは1kgあたり8.000円位。

その差、約4倍!

悲しいかな、海将でメニューにいれても、先日お話した海胆の二の舞になってしまうんです。

どーもウチのお客さんは、未知の世界に足を踏み入れる勇気が足りないみたい。(食わず嫌い。)

だから、

メニューに書かずに、

レバー刺が好きな常連さんが来られた時にお勧めして、

仕入れた金額と同じ金額でお出ししています。

・・・商売になって無い。

・・・馬、いいか!

by海将てんちょ

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海将によく来られるお客さんの中に、こんな人がいます。

ある会社の営業部の人なんですが、

仕事がきついのか、持病があるのか、それとも趣味なのか、よく判りませんが、

仕事中は、ずーっとサロンパスを何処かに貼られておられるようです。

別に、他の人から見える所に貼っている訳では無いですよ。

なのに、なんでサロンパスを貼っているのが判るんでしょう?

匂いがするから?

ブッブゥー!ハズレです!

正解は、

そのお客さんが、飲み食いされてお帰りになられた後に、席を片付けに行くと、

必ず、使った後のサロンパスが残されているんです!

しかも!テーブルの上とかに置いてあるんじゃなくて、

ある時は、部屋の壁の隅っこに貼っちゃる!

ある時は、掘炬燵の下に放置!

ある時は、座布団の下に敷いちゃる!

ある時は、テーブルの足の下に挟んじゃる!

その他色々、

まぁー、とにかく至る所に隠してあるんです!

しかも、毎回違う場所に!

・・・どういう習性なんでしょうか?

スッゴイ迷惑なんですけど。

まあ、でも、この人はまだカワイイもんです。

酷いのになると、

店の外の庭の植木に、空のペットボトルを突っ込んで帰る客。

皿を割っておいて、「すんません。」の一言も言わずに、黙って帰る客。

トイレにゲロをばらまいて、放ったらかしで帰る客。

何週間も前から予約を入れておいて、当日の予約の時間を過ぎても来ないので、こちらから確認の電話を入れると、「あー、あれ?行かれんくなったけえキャンセルね!」と、訳の判らん事をほざく客。(その数週間にどれだけ他の予約のお客さんを断ったか、お宅ら判っちょるんか!?)

・・・世の中一体どーなっちょるん?

・・・よく海将日記で、「常連さん」っていう言葉を使いますが、

いくら沢山来られても、

こういう人は、私は「常連さん」とは呼びませんから!

いくらお店にお金を落としても、

非常識な人は、

「タダの迷惑なお客」

でしか有りません。

こうして10年以上海将が営業して来れたのは、

楽しく仕事をさせて下さる、「常連さん」のお陰様です。

それ以外の何者でもありません。

因みに、

そのサロンパスを隠して帰るお客さんの海将でのニックネームは、

「サロンパスさん」

です。(そのまんま)

by海将てんちょ

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