桜ダイと彼岸ダイ(さくらだいとひがんだい)

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毎日毎日、食い物の話ばっかしで、どーもすみません。

決して、私がいつもひもじい思いをしているからって訳じゃぁありませんから!

職業柄、どーしてもこうなっちまうんで、あきらめモードで読んで下さい。

さて、

昨日、「桜ダイより彼岸ダイの方が旨い。」と言いましたが、

嘘じゃあないですよ。本当です。(又、個人的な意見ですので、そのつもりで読んで下さい。)

同じ真鯛でも、

時期や産地、サイズ等で、味がまるで違います。

春の桜ダイは(明石が有名)、よくテレビ等で、

ヤーレ旨い!ソーレ旨い!

と、レポーターが騒ぎ立てていますが、

あれは、大して旨くない!

秋のお彼岸前後に上がる、彼岸ダイが、

一年の中で、一番美味しい真鯛です。

何故か?

それを今から私の独断と偏見だけで説明してみようと思います。

まず、春の真鯛ですが、

春の真鯛は、産卵期を控えて、餌を荒喰いします。

だから、沢山釣れます。

しかーし!

その栄養分は、真鯛の脂肪等にならずに、当然の如く、白子や真子の方に殆ど使われます。

んで、4月辺りに産卵。

産卵後は、ガリガリです。

俗に言う桜ダイとは、産卵前の真鯛のことを指しますが、

この時期の真鯛は、ただ単に沢山上がると言うだけであって、決してそんなに旨くありません。

でも、沢山上がるから、漁師が売る。魚屋が買う。

魚屋が売る。でも多過ぎて全部売り切れない。

そこで!

「桜ダイ」と名前をつけて、宣伝しまくる!

その宣伝に消費者が騙されると言うオチです。罠です。詐欺です。

だから、春の真鯛はさほど旨くは無い!

次に、夏の真鯛です。

夏の真鯛は、産卵が終わって、一安心。水温も高いので、ちんたらちんたらやせた体を元の体に戻す為に、餌を喰ってます。

だから、夏の真鯛は、

やはり大して旨くない!

そして、秋の真鯛、彼岸ダイですが、

この頃になると、餌が少なくなるのと、水温が下がって動きが鈍くなる、冬に備えて、

又、荒喰いが始まります。

但し、同じ荒喰いと言っても、

春の荒喰いと、秋の荒喰いは、質が違います。

春は、子供の為、秋は自分の為、の荒喰いです。

だから、彼岸ダイは、冬に備えての脂肪が皮目に沿ってたっぷりと付き、

水温の高い夏に泳ぎ回って、身の方もよく締まって飴色になっています。

だから、秋の真鯛は旨いんです!

最後に冬の真鯛です。

冬の真鯛は、水温が低いし、餌は少ないし、と言う事で、

海の底の方で、春が来るまでじぃ〜っとしてます。

秋に溜め込んだ脂肪も日に日に消化していき、動かないので身も柔らかくなり、ひもじい毎日が続きます。

だから、冬の真鯛はそんなに旨くは無い!

以上です。

何か問題でも?

・・・この説明におかしい所は無い!無いといったら無い!絶対に無い!無い!無い!無いっっ!

という事で、

桜ダイより彼岸ダイの方が旨い!

今から半年かけて食べ比べてみて下さい。

同じ産地の同じサイズの桜ダイと彼岸ダイを。(明石産か玄海産の2kgクラスがお勧め。)

私の独断と偏見が、きっと判って貰えるものと信じています。

因みに、

こんだけ色々講釈を垂れていますが、

海将で使っている真鯛は、

いつも、大体、

養鯛です!

ごめんね、ごめんねぇ〜!

by海将てんちょ

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