先日はぜんざいだったので、
今日は、しるこ。
最近ずーっと日替わりメニューにも入れていますが、
海将をよく利用して頂いているお客さんに、食後のお菓子でサービスでお出ししています。
・・・一番喜ぶのは、何故かたらふく酒を飲んだ後の40歳代以降のオジサン達。・・・ナンで?
しるこの作り方は、ぜんざいよりもややややこしい(「や」がいっぱい。)。
小豆を茹でて、蒸らす所までは同じですが、
その後に、
小豆を裏漉しにかけます。
小豆を笊に揚げます。茹で汁にも小豆の実がかなり溶け出ているので、別に取っておいて下さい。
こしあんを作る時と同じ要領で、下にボウルを受けて水をかけながら小豆を漉します。
ここで、ワンポイントアドバイス!
こしあんの作り方を本で調べても、ナンの意地悪か判りませんが、大抵の場合、
『目の細かい漉し器で、小豆を裏漉しにかける。』
しか書いてありません。
いきなり目の細かい漉し器で小豆を漉すと、オオゴトです。メチャメチャ時間がかかりますよ。
本に書いてある通りに素直に受け止めて一生懸命小豆を漉している人達の姿を想像すると、不憫でなりません。
てんちょもそうですが、多分、大半の和菓子職人もこうしていると思います。
『はじめに目の粗い笊で漉して、小豆の皮を取り除いてから、2回目に目の細かい(60番位)漉し器で漉すと、最初から目の細かい漉し器で漉すよりも、はるかに簡単に漉す事が出来ます。』
ボウルに溜まった汁を、上澄みを捨ててから手ぬぐいで絞ると、
漉した小豆が、手ぬぐいの中に残ります。
後は、
裏漉しした小豆と茹で汁を、先日の通り分量を合わせて、砂糖を入れて1度沸騰させて塩を入れ、
半日寝かせれば、
しるこの出来上がりです。
因みに、
どうせここまでやるんなら、
もう少し手間をかければ、
自分で美味しい『こしあん』が作れます。
という事は、
更にもうひと手間かければ、
立派な『羊羹』を作る事が出来ます。
・・・書いていたら、久々に作ってみたくなってきた。
という事で、
明日作ろう。
・・・蒸羊羹も食いたい。
という事で、
蒸し羊羹も作ろうっと。
手作りは旨いですよ。
by海将てんちょ