又、釣ってしまった・・・66cm、推定4kgオーバーの『麦藁鯛』を。
麦藁鯛はいらんって言ってんだろうが!!!
7月20日(火曜日)、
18日(日曜日)に営業したんで、その代休を取って、
海生丸にて蓋井島沖へ・・・
20日は快晴好凪だったんで、船長は深場まで出るじゃろうと思いきや、
最近、脳味噌が真鯛に洗脳されている(?)船長は、
迷う事なく、流しさえすれば必ず釣れる蓋井島沖の浅場真鯛ポイントへ一直線!今日も探見丸にはカタクチイワシの反応が海面から海底までビッシリ真っ赤っ赤。
・・・脳味噌が甘鯛に洗脳されている(!)てんちょの立場わっ!?てんちょも他の乗船者も甘鯛が釣りたいっ!!!船長もみんなの仕掛けを見たら判るじゃろう!?
・・・でもなー・・・
確かに、ここ1ヵ月位はよっぽど潮が良くない限り甘鯛を狙っても食って来ないのよねえー。
海生丸だけじゃなくて、宝生丸も凪丸もその他の船も、甘鯛狙いで出船しても甘鯛がほとんどあがってない。
こういう状況なら、
1匹が釣れるか釣れないか定かでないある意味博打的な甘鯛狙いより、
ボロボロボロボロ阿呆みたいにかかって来る真鯛を狙った方が、船長としては気が楽じゃもんねぇ・・・。心中お察しします。
という事で、
「仕方がねえ、真鯛を釣るしかねえかぁ。」と鯛ラバをセットして、投入。
スピニングリールなんか使いません。いつものシーボーグ300FBにPE1号リーダー2号3m。
スプールフリー調整ダイヤルを1秒で50cmぐらいの速さで糸が出る様に絞って、竿(Daiwa極鋭ギア80号240・・・硬いと思われた方、残念、これでいいんです。)をロッドホルダーに掛け、60gの鯛ラバに通常はつけない活エビをつけて底まで落とす。サミングなんてする必要なし。ロッドホルダーに掛けておけば、船の揺れでそれなりにフワフワと鯛ラバが落ちて行きます。
んで、
底まで落として糸フケが出たら、直ぐに巻き上げ開始。シーボーグなら「8〜10」の間で数字を合わせて、その時の状況で1秒に30cm〜1mのスピードで巻き上げる様に調整します。
20m位まで巻き上げてアタリが無かったら、又ゆっくりと落とします。
この繰り返し。エビ餌で真鯛を釣る時はこれで全て理に適ってます。
このクソ暑いのに、
立ちっ放しで、
スピニングリールで、
サミングしながら落として、
手で巻き上げる。
・・・甘鯛ならともかく、真鯛ごときにそんなしんどい事はてんちょには出来ません。
落としている途中か、巻き上げている途中に、アタリが出ます。
真鯛の場合、1回のアタリで針掛かりする事はまずないんで、
慌てずゆっくり竿をロッドホルダーから外して手に持ち替え、次のアタリを待ちます(リールの設定はそのまま)。
2〜3度バンバンと前アタリがあった後に、
竿をグイッと絞り込む本アタリが来ます。
ここで初めて合わせを入れます。予めドラグをユルユルにしておくので、合わせを入れる時はスプールの糸を親指でシッカリ押さえてわりとゆっくり大きく合わせます。針掛かり完了。
ドラグのユルユルはそのままに、シーボーグなら15前後に数字を合わせて巻き上げ開始。
始めは、大鯛だったらかなり走りますが、走っても20m位糸を出した所で疲れて止まります。決してドラグを締めずに、無視して巻き上げます。
PEが1号、リーダーがフロロ2号なんで、無理すると高切れします。
途中で何度か頭を振りますが、そこはやり取りでしのぎ、
海面まで上がって来たらタモですくう。
大鯛ゲッツ!チョー簡単。
明石辺りで1本の真鯛を釣るのに四苦八苦されてる方、
蓋井島沖の浅場ポイントでやれば、阿呆みたいに釣れますよ。是非お越し下さい。(海生丸は基本的に甘鯛狙いなんで、余所の船に乗ってねっ!)
火曜日は、朝イチで大鯛をあげて、
もう、一切ヤル気なし。
そしたら船長が、
「甘鯛ポイントに行ってみるかあー。」
・・・待ってました!っちゅう事で、甘鯛ポイントに移動。
・・・んが、
・・・ヤッパリ釣れん。船中6名で2時間流して甘鯛はボーズ。てんちょは、ポッポダイ1匹と最小記録更新の11cmのカサゴが1匹のみ。
すると、船長が、
「真鯛ポイントに戻ろうかぁ・・・」
・・・イヤだ。
ここで納竿まで頑張れば、1本位甘鯛が釣れるかも知れんけど、
真鯛ポイントに戻ったら、120%甘鯛は釣れん。
・・・絶対イヤだっ!
って絶叫したかったが、
・・・船長には逆らえん。いくらてんちょと言えども。
んで、
朝の真鯛ポイントに後戻り。・・・当然、全くヤル気なし。
誘いをかけるのも面倒臭くなったんで、
落としたまま放ったらかし。
さすがの真鯛も食わんじゃった。
・・・まぁー、ええわい。
という事で、
イマイチ盛り上がりに欠けたまま沖上がりとなった1日でした。
因みに、
大鯛が食ったカブラは、
「ジャッカルタングステン鯛カブラ60gレッド&ゴールド・スカート色々ごちゃまぜ短め多め・ネクタイ赤&橙ミックス」
でした。
真鯛はハッキリとした色の判別は出来ないので、細かい色の違いは一切関係ありません。・・・っつーか、真鯛が色盲か否かを議論する以前に、可視光線というものは水深10mを越えた辺りからは赤色系は全て真っ黒にしか見えません。橙色と赤色とピンク色とその他諸々赤色系の物体を抱えて水深10mまで潜ってみてください。全部真っ黒ですよ。30m40m落としたら、光はかすかに届いているとしても、色の識別は青色系がかすかに判別できる程度で、あとは全て真っ黒です。微妙に色を変化させたところで、人間に判別出来ないものが色盲もしくは色盲に近い真鯛が判別出来る訳がない。チョコチョコ微妙に色を替えてあの色で食ったこの色で食った云々述べているのは只のアホです。
基本的に魚全般は、動く物に反応を示します。
だから、色を気にするよりもスカートやネクタイの太さや長さ、厚さ、ボリューム感などを色々替えて攻めてみましょう。光を反射する素材もアリ。蛍光系もアリ。
ラメ入りや蛍光に替えるならともかく、
赤ネクタイを橙ネクタイやピンクネクタイに替えても、長さや太さが同じだったら意味が有りませんよ。鯛から見れば何も変わりません。それで釣れたって言い張る貴方!・・・それはタマタマです。
替えるんなら、
ネクタイの先を切ってみる。
スカートの量を増やしてみる。
そういう替え方をすれば、釣果に差が出る筈です。・・・きっと多分。
鯛ラバで大鯛を釣ろうと思っている方は、ご参考にどうぞ。
・・・っつーか、
そろそろこの「海将日記」ってタイトル、「海将てんちょの釣りバカ日誌」に替えようか?
by甘鯛を釣りたい海将てんちょ