虎河豚料理の華、虎河豚刺しです。
虎河豚は、内蔵等にテトロドトキシンという毒を持っていて、それを食べると死ぬ時もあるので、
弾が当たると死ぬ時もある、鉄砲にかけて、
鉄砲の刺身、鉄刺、てっさ、という呼び方をします。因みに、虎河豚鍋は、てっちり。
今日、河豚料理の予約があったんで、作るついでに、又、写メ撮りました。
海将のてっさは、国産養殖虎河豚の1本1kg位の物を使用しています。写真で、四人前です。
河豚料理の時は、一人前につき、大体50切れ位の計算で刺身を引きます。
来店されてから虎河豚刺しを単品で注文された場合は、一人前が大体30切れ位の計算で引きます。
単品の場合は、一人前が1890円也。そんなに高くないと思うんですが、たいして出ません。いつもの如く。
・・・なーんか、「高い方が旨い。」と思っている人がたまにおられる様な気がしますが、
高けりゃ良いって言う訳じゃ無いんですよ!
同じ虎河豚って言っても、天然物、養殖物、国産、中国産、活かし、身欠き、冷凍、500gサイズから大きいものは4kg、5kg・・・様々な虎河豚が巷に出回っています。
大概の虎河豚専門店は、国産の養殖河豚をメインで使ってます。天然物のみって言う虎河豚屋は数える位しか在りません。(天然物だから旨いって訳でもありません。天然物は高いわりに、当たりハズレがヒド過ぎる。ハズレを引くと、ビッシャです。)
しょーもない処になると、中国産の冷凍虎河豚を解凍して、薄造りで出している処もあります。何処かは言えませんが。
国産養殖虎河豚は、大体仕入れ単価は同じです。
同じ国産養殖虎河豚を、大皿一皿で20000円取る店もあれば、7〜8000円で出す店もあります。小皿一皿で4〜5000円っていう店もあります。
当然、店の雰囲気や接客、虎河豚の締め方、引き方等々、付加価値的な物もありますが・・・
皿に盛ってある虎河豚自体は、同じものです。
皆さん、判っている方が殆どでしょうが、一応、念の為・・・
因みに、
海将のポン酢は、萩の橙を搾って寝かせた物を(搾りたては駄目。酸っぱいばっかり。)、砂糖、味醂、たまり、濃口、元出汁(薄口に色々合わせて作った、海将特製の万能出汁。)鰹節、出汁昆布、を、合わせて作ります。
調味料の銘柄や分量、合わせるタイミング等々、細かい所の説明は省きます。っていうか、教えられん。
開店当初から、このポン酢を使用していますが、
「自分で作ってます。」とか、お客さんに説明した事が無いので、
お客さんも、何の気なしに食べてます。
でも、これ又、判る人にははっきり判る様で、
食事を終えて、帰り際に、
「あのポン酢旨いねえ。どこで買いよーるん?」
って何度か尋ねられた事が有ります。
・・・自分で合わせよーるっちゅーの!
まあ、下衆な居酒屋で出しているポン酢なんて、だーれも店で合わせているなんて思いませんわな。高級虎河豚料理屋じゃぁあるまいし。別にええけど。判る人に判って貰えれば・・・
はっきりと「旨い!」って思わないお客さんにも、何となく意識の届かない心の底で判って貰えている筈。きっと。おそらく。多分・・・
・・・判ってくれんでもええわい。自己満足の世界に浸ってやる!ドップリと・・・
by海将てんちょ
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