海将てんちょの沖釣り講座 最終回(かいしょうてんちょのおきづりこうざさいしゅうかい)

01.091007.013425__822T.jpg 02.091007.013425__822T.jpg 03.091007.013425__822T.jpg 04.091007.013425__822T.jpg

皆さん、お待たせしました。(一体何人の人が待っちょったんじゃろ?)いよいよ最終回です。(例え、一人も待っちょる人がおらんでも最後まで書き上げます。)

小さい魚が当たった時の合わせ方迄は、前回やりましたが、

今回は、大きい魚が当たった時の合わせ方を説明しようと思います。

前から「小さい魚」、「大きい魚」と、エラいアバウトな言い方をしてますが、

「小さい魚」とは、レンコダイやウマヅラの様な、チョロチョロと海底辺りを泳いでいる魚、

「大きい魚」とは、アマダイやタカバやボッコの様な、海底で割りとジーッとしている魚、

大体こんな感じで、区別しています。

その辺を頭に入れて、読んで下さいネ。

それでは、行きます。

大きい魚が当たった時は、

小さい魚が当たった時とは、

逆の動きをしてやります。

言って見れば、

小さい魚は、「誘い上げ」、

大きい魚は「誘い下げ」、

です!

コツンッ!と当たりがきたら、

ソッコーでスプールをフリーにして、

糸を親指で押さえて、

糸が弛まない様に気を付けて、

竿先を2〜3回叩きながら(誘いをかける。)、

糸を送ってやります。

・・・ナーンでか?

大きい底物は、自分の棲み家みたいな場所を持っていて、

よっぽど食い気がたっていない限りは、そんなにしつこく餌を追ってきません。

しかーし!

船は、風と潮で、どんどん流されて行きます。

という事は・・・

せっかく当たりが有っても、何もせずに待っていると、

お魚ちゃんからご飯が遠のいて行く。「さようならぁー・・・」

誘い上げなんてとんでもない!

更に、お魚ちゃんとご飯の出会いを引き裂いてしまう事になっちゃいます。

お魚ちゃんの欲望を成就させてやる為には、

当たりが有った場所から、餌を動かさない!

しかも!

その場所で、誘いをかけてやる。

これに尽きます。

こうする為に、風と潮に船が流される分だけ、糸を送ってやるのです。(この時だけは、おまつり覚悟。)

すると・・・

まぁー、その時の魚の食い気にもよりますが、

大体3〜4回、前当たりが有った後、

突然!

グイッ!

と、仕掛けが引き込まれます!

そこで初めて!

合わせを入れます!

スプールをロックして!

大きく!

ゆっくりと!

竿先を空高く!

そこで電動リールをMAXで巻きながら!

糸が弛まない様に気を付けて!

竿を水平迄戻し!

電動リールのパワーを緩めて調節します。(ドラグも緩めておいて下さい。)

後は、

慌てず。

騒がず。

落ち着いて。

糸をたるまさず。

かと言って張り過ぎもせず。

ゆっくりと巻き上げましょう。

暫くすると・・・

海面にピンク色の物体が・・・

そうです!

それがタイ五目の大本命!

大アマです!

やったぜ!トーチャン!

これで貴方も晴れて立派な沖釣り師です!?

釣ったアマダイは、目打ちをして、神経締めをして、血抜きを施し、静かに氷で冷やしたクーラーに納めましょう。

お家に持って帰れば、奥さん大喜び間違いなし!?

良かったですねぇ。

なんせ、全長50cm、重量2kgを超える一本釣りの活き締めの大アマなんて、

その辺の高級割烹料亭の板前でさえも、滅多にお目にかかる事が出来ない超高級品です!

昆布締め、信州蒸し、若狭焼、柚庵焼、磯辺揚、(私個人的には、西京焼が最高に旨い!)

煮ても、焼いても、揚げても、蒸しても、勿論火を通さずに刺身にしても・・・

どう調理しても、火加減やさじ加減を間違えなければ、何処に行って幾らお金を積んでも味わうことの出来ない逸品が、家庭で味わう事が出来るんです!

・・・さぁ!皆さん!

早速準備して出かけましょう!

玄海灘へ!

デッカイ甘鯛釣りたければ!!!

おわり

by海将てんちょ

トラックバック

このブログ記事に対するトラックバックURL:

コメント & トラックバック

コメントはまだありません。

コメントする

海将携帯サイト