―其之壱。―
スーパーで売っている、既製品の「ニ〇シの麺つゆ5倍濃縮タイプ」を使ってそうめんをだし、
店主:「この麺つゆはドコソコの醤油とドコソコのかつを節を合わせて半年寝かせ、更に追いがつををして云々・・・それを出汁で割って云々・・・美味しいでしょ!?」
お客:「いやぁー、旨い!大将さすがじゃねぇ!」
・・・・・・・・
―其之弐。―
お客:「久保田の萬寿頂戴!」
店員:「はーい、喜んで!」
お客:「んー、やっぱり萬寿は旨い!」
ドリンクパントリーには千寿の瓶が・・・
・・・・・・・・
―其之参。―
店員:「今朝方上がった天然物の真鯛で御座います。」
お客:「ほー、やっぱり天然物は身が締まって旨いねぇ。」
確かお宅の店、今日は白身は宇部の市場で上がったチヌしか仕入れてない筈じゃあ?
・・・・・・・・
―其之四。―
夏場のやせ細ったトラフグを糞みたいな安値で買い叩き、捌いて冷凍にかけ、冬場に解凍して、テッサに使い、一皿で1,000円しか原価がかかって無いにもかかわらず、悪びれもせず、20,000円頂戴する某飲食店。
・・・書き出しゃキリがない。
実際にあったホントの話ですよ。
其之壱以外は、そこで働いていたスタッフから聞いた話なんで、もしかしたらガセネタかも知れませんが、
其之壱に関していえば、私が昔手伝いに行った、山口市のとある高級割烹料理店で、私の目の前で実際にあった店主とお客さんとのやりとりです。
お客さんは、山口県庁の幹部&厚生労働省から出張で来ていた某部長&地元小売業の社長。
どの人も、毎日の様に高級飲食店でアレは旨いじゃコレはまずいじゃ言いながら飲み食いされている面々です。
そんな人達でも、オーナーの一言で「ニ〇シの麺つゆ」が「オーナーが手間暇かけて仕込んだよそじゃあ味わえん美味しい麺つゆ」に大変身!
次の日に職場で「昨日食べたソーメンめっちゃ旨かったけぇ、今度お前も行って食わせて貰え。」
ってなる訳です。
・・・有り得ない。
いや、こんな事はあってはイケない。
・・・でも、あるんです。本当に。
・・・・・・・・
勘違いしないで下さいよ!
こんなツマらん店は、極々少数です。
殆どの店は、至って真剣にお客さんと向き合って仕事をされているのが事実です。
んが、しかし!
店の雰囲気や、器の高級感、店主のウンチク、見た目の華やかさ、世間の評判、料理の金額、等々、(勿論、これらも大事な要素の中の一つですけど・・・)
こういう物だけで、人はいとも簡単に騙されるのも、これまた事実です。
しょーもない食い物に高ーいお金を払っている人は沢山います。
「別に、本人がそれで満足しちょるんなら、ええんじゃないの?」と言われればそれまでですけど・・・
これを読んでいる貴方も、自分が気付いてないだけで、こういう目にあっているかも知れません。
・・・恐ろしい。
・・・恐ろしすぎる。
もし、貴方がこんな目に会いたくなければ、どうしたらいいか?
店のスタッフに、「これほんとに本物か!?」って聞きますか?
店員に、「ハイ!そうです!」って言われて終わりです。
「今日の仕入れ伝票全部見せろ!」って言う訳にもいきません。(終いにゃ警察呼ばれますよ。)
だとしたら・・・
自分の五感を磨くしか有りません。
本質を見極めろ!
いい寺、紹介しますよ。
by海将てんちょ
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