カンジャンケジャン(かんじゃんけじゃん)

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ブログ始めた頃に紹介していたつもりだったんですが・・・勘違いでしたね。一回も紹介してなかった。

渡り蟹料理の王道(個人的に)、カンジャンケジャンです。

渡り蟹は年がら年中、満月前にはそれなりに内子をはらみますが、

今時期から春先にかけて出回る雌の渡り蟹は、身も詰まって内子もしっかり入って、渡り蟹の内子をこよなく愛するてんちょにとっては最高の季節。

その雌の渡り蟹を、

活きている状態でバラし、

香辛料を効かせた醤油ベースの出汁に、

生のまま、

丸2日、漬け込みます。

韓国では定番の蟹料理です。専門店も沢山ありますよね。

味はというと、

まあ、『チョーうめえ』くらいしか言いようが無いんですが、

とにかく、旨い。まあね、てんちょの味付けが上手いからって事もあるけどね。ん〜、自画自賛。

でもね、

これがね、

メニューに載せてもね、

全く注文がナッシング。

・・・理由は明らか。

『カンジャンケジャン—(生の子持ち渡り蟹の醤油漬けです。1杯1575円)』

いつもこんな感じで書くんですけどね、

オレらは飲みに行った先の店のメニューにこうやって書いてあれば飛びつくけどね、

この辺りのの人達はね、

「カンジャンケジャン?なんじゃそりゃ?名前がワケわからん。」・・・おとなり韓国じゃあチョーユーメーなんやけどね。

「生の渡り蟹の内子?んなもん生で食ったらアタるんじゃねえの?」・・・蟹雲丹とか知らんか?

「1575円?高い。そんなワケの判らんもんにそんなカネ出せん。」・・・こんなに安く提供してる店なんかそうそうねえぞ。

って感じです。国内の専門店で食やあ3000円なんじゃけどねえ。

・・・別に注文が入らなくても構いませんよ。

だってね、

年に何回か作るけど、

基本的に、

オレが食うために作ってるんだから。

どーせ手間隙かけて出汁を取るんだから、その序でに余分に10杯位漬け込む。

んで、

オレが食う。

その序でにメニューに載っけてみる。

でも、注文は入らない。

だから、オレが食う。

んが、常連さんが来る。

常連さんにあげる。

常連さんは喜ぶ。初めて食べたってお客さんがほとんどやね。

んで、その合間にオレが食う。

そして、いつの間にやらカンジャンケジャンは無くなる。

毎回このパターン。

という事で、

今回も一応メニューには載っけるつもりですが、

10杯漬け込んだ渡り蟹、

メニューに載っける前に、

てんちょが1杯食べ〜の、常連さんに4杯出し〜の、たまたま「渡り蟹って置いてないの?」って尋ねられたお客さんに1杯売り〜ので、既に4杯しか残っておりません。

あと2杯はてんちょが食う予定だから、

限定2人前か?

因みに、

1人前1杯付けで、1575円ね。

今時期は年末が近いから相場があがっててこんな金額になるんですが、

年が明けたら相場も戻って、去年の年明けも今年の年明けも1杯1000円位でメニューに書いてたんですよ。

それでも出ない。味は間違いないのに、韓国の観光地で食うより全然安いのに、勿論国内ではきっと最安値なのに、

出ない。

・・・なんちゅうか、

カンジャンケジャンを作ってオレが食うって事に対しては全くもって問題無いんやけど、

お客さん達が、このカンジャンケジャンの旨さを知らないっちゅう事に対して大きな問題を感じる今日この頃。

高めのコース料理の1品に入れ込んでやろうかとも思いながらも、なかなかタイミングよく子持ちの渡り蟹が入荷しないし、

まあ、知らぬが仏、見ぬが秘事。皆の衆、カンジャンケジャンの旨さを知らぬまま天に召されればよいわ。

by店がハネたらもう1杯食〜べよ海将てんちょ

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