亜南、元気?(あなん、げんき?)

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最近は、尖閣諸島を廻って日本人と中国人がヤイノヤイノとやっておりますが、

まあ、てんちょにとっては、尖閣諸島がどっちのもんだろうが関係ねえ。

日本の島だと言われれば日本の島なような気がするし、中国の島だと言われれば中国の島なような気もするし、

日本は、日清戦争が始まる前に時間をかけて調査して、どこの領土でもなかったから日本の領土に編入したと主張。・・・どこの領土でもなかったら、勝手に自分の領土にしてもいいのかい?

中国は、日清戦争の時に日本が横取りしたと主張。・・・戦争に勝ったら領土を略奪するのは紀元前から世の常じゃろうが。

・・・・・・・・・キリがねえな。こんな話をしだしたら。

地理的に見れば、中国の領土のような気がしますが、だとしたら、

宮古島は?

石垣島は?

そうなると、

沖縄本島は?

とどのつまりは、

・・・日本列島は!?

となる訳で、

中国の主張に沿えば、

ウイグル自治区、チベット自治区、日本自治区、となる訳です。

んが、

日本の主張に沿えば、

今のご時世、まず有り得ませんが、もし太平洋のど真ん中にポツンとダーレも知らない無人島を日本人が発見したら、それは日本の領土になる訳です。

・・・かなり極端な発想でスンマソン。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そんなことはどうでもいいとして、

かれこれ10年位前になりますが、

海将でアルバイトしていた中国人留学生の王亜南、

中国に帰ってから全く音沙汰ないが、

元気でやってるのかな?

反日デモの映像で中国人が暴れているのを見ると、まさかこの中にいるんじゃねえだろうな?とか思ったりしてますが。

亜南にとっては、海将での2年間のアルバイトが日本で最後のアルバイトでしたが、

海将に入るまでは、違うところでアルバイトをしていて、中国人という事で、

給料安い。

こき使われる。

見下される。

残飯みたいな賄い食わされる。

本人は、我慢していたのか諦めていたのか、別に普通に色々とてんちょに話してくれましたが、

聞いてるコッチがハラワタが煮えくり返るほどの扱いを受けていました。

当然、海将では、外国人だからと言って分け隔てはしません。

今でこそ、中国人の地位も上がって(日本人の地位が堕ちた?)、そんな事は少なくなってきましたが、10年20年前は中国人を安月給で蛸部屋に軟禁して奴隷のようにコキ使うっつーのは当たり前の時代でした。天下のユニクロもそんなんで今があるわけです。

うちの近所の水産加工会社の中国人労働者も酷いもんでしたよ。

・・・そんな亜南が海将でアルバイトを始めて、

始めた頃は「大学を卒業したら中国に帰る。」って言っていたのに、卒業する頃には、真剣に海将に就職しようとしてました。・・・海将での仕事を気にいってくれたのは大変有り難い事ですが、無理無理。

当時は個人事業でしたし、こんな小さな居酒屋に就職するっつったって日本政府の許可が下りる訳がありません。

それ以前に、「日本は今から駄目になる国じゃけえ、大学を卒業したら中国に帰って就職した方が後々絶対に有利よ。今からは中国じゃけ。」と懇々と言い聞かせて、

卒業と同時に、無事に中国に帰りました。

この子、良く仕事をしました。商売を始めてからの15年の間にバイトは何十人も使いましたが、亜南の仕事ぶりはその中でも三本の指に入ります。

まあ、何十人も使ったって言っても、

バイトで雇った初日に遅刻してきて平気の屁のカッパで悪びれもせずにヘラヘラしていたんで、その場で「帰ってエエぞ、んで、明日から来んでええからね。」って感じの職訓通いの若いのもいましたし(勿論、日本人。)、

バイトを始めて1週間目に、てんちょがイカ刺しを作っていたら、それを横でボーッと見ていたかと思ったら、「店長、今日の賄い、イカ刺し食ってもいいですか?」って真面目な顔して言ってきたので「明日から来んでええからね。」って感じの東京理科大の大学生アルバイトもいましたし(勿論、日本人。)、

お客さんに鉄板焼の料理をお出しするときに、「熱いのでお気をつけ下さい。」じゃなくて「熱いので早く取って下さい!」って真顔でお客さんに言い放ったので「明日から来んでええからね。」って感じの美容師崩れのにーちゃんもいましたし(勿論、日本人。)、

他にも色々クズがいたんですが、それも数に入っているんで、使ったうちに入るかどうかは判りませんけど。

片田舎の小さな居酒屋なんかは社会的地位が低いですからねえ。バイトを募集しても、仕事を教える以前の問題を抱えているボンクラがわんさかと応募してくるんですよ。

てんちょも、そんなクソ共に小学生の時に学ぶような案件を一から教えて聞かせる時間的肉体的精神的余裕も無いので、さっさと消えてもらってました。

その中でも、当然、まともに一生懸命仕事をするバイトも沢山おりまして、

亜南もその中の一人でした。

仕事が良く出来れば、それなりの見返りが無ければイケませんよね?

という事で、

その頃のこの辺りの居酒屋の時給は7〜800円が相場でしたが、亜南には1000円出してました。

海将の賄いは残り物は滅多に使いません。お客さんに出すものと同じ食材で、賄いは賄いとして別に作ります。お客さんに使えなくなった食材は、捨てます。食おうと思えば食える食材で、普通は賄いに使うような食材でも滅多に賄いには使いません。捨てます。

だって、お客さんと同じ人間だもの。

古くなった食材は、犬のエサです。

てんちょが若い頃はよく食わされたもんです。

てんかす丼オンリー、

大根の皮だけの煮しめと白飯オンリー、

チョットすっぱいハンバーグと白飯オンリー、

色がおかしくなってる魚の切り身のフライと白飯オンリー、

etc.etc.・・・挙げたらなんぼでも出てきます。

よくテレビで「板前さんの賄い飯は旨い!」みたいな番組やってましたけど、あれはテレビです。そうじゃない処もた〜くさん有ります。お客さんの残飯を食わせる処もたーくさん有ります。こういう行為が居酒屋の地位低下に貢献しています。

・・・こんな飯は食いたくない。

という事で、自分で商売を始めたら、絶対にこんな賄いは食わない、食わせない。って決めてましたからね。

チョット話が逸れましたが、そういう訳で、他のバイトも含め、亜南にも賄いはお客さんの物と同等、若しくはそれ以上のものを食べさせてました。良い時なんかは、和牛4番のリブロースステーキなんて日も有りました。今でも有ります。

仕事が終わってから焼肉食いに連れて行ったり、

通勤通学に使っているボロ車がブッ壊れて、修理する金を持ってないから、催促なしのある時払いで修理代を出してやったり、・・・結局、いまだに却ってきてませんが。

海将に、ぺーぺーのヘタレチンピラが来て店内で横着しやがって、表の駐車場で「事務所に来いっ!」「おぉっ!事務所でも何処でもつれてけやっ!」って、てんちょとヘタレチンピラが揉めてた時に、亜南が店から飛び出てきてそのヘタレチンピラに殴りかかって行って、逆にてんちょが「俺がこいつを殴ってもなんともらなんが、亜南が殴ったら強制送還になるぞっ!」って亜南を押さえつけてなだめた時の事(気持ちだけはしっかり貰ったよ。ありがとね。)や、

亜南が中国に帰る日、飛行機に乗る前に海将に寄ってくれて泣きそうな顔をしていた時の事は忘れられません。てんちょも泣きそうでしたが我慢してニコニコしてました。

亜南、元気か?

海将でちゃんとバイトしてた他の子達はチョコチョコ覗いてくれてるけど、亜南の顔だけ見てねえぞ。・・・中国にいるから仕方がないけどね。

もし日本に来るときが有ったら、寄ってね。

一緒に焼肉食いに行こうっ!

・・・中国で海将日記って見れるんやろか?

by残り3ヶ月を切ってくると、さすがに感慨に更けるときが増えてきた海将てんちょ

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こずえ :

新年会にあなんと一緒にお邪魔ませてもらったものです。Facebookでさがしていたらこちらのブログにたどり着きました。私も一目あなんに会いたいですが連絡とれなくて残念です。

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