原発はホントにローコスト?(げんぱつはほんとにろーこすと ?)

03.110702.011227__822T.jpg

今日のお題はデッカイぞー。

3月からの4ヵ月間、そして、これから何年も何十年も先まで日本中を騒がせ続けるであろう原子力発電所について。

国や電力会社が目くじらたてて「原発はコストパフォーマンスに優れているし、環境に優しいし、安心安全です。」と、小学校のテキストやテレビCM等々、税金をバンバン投入してあちこちで言い触らしてますけど、

『安心安全』は大嘘で、今となってはそんな話はテキストにダマされる素直な小学生以外は誰一人として信じていないので議論する余地は1ミリたりとも有りません。という事で無視するとして、

果たして本当に「環境に優しい」のか?

否。

チェルノブイリを見てもフクシマを見ても判る通り、これほど環境に悪い物は有りません。ただ単に、二酸化炭素だけは出さないというだけで、そんな物なんか比較にならない様な半永久的に処分出来ない汚染物質を毎日大量に作り続けています。

究極に地球環境に悪い物質を一時的に建造物に閉じ込めているだけに過ぎません。

『臭い物に蓋』をしているだけの話です。

蓋をされた臭い物は人間の手によってどんどん増やされています。

保管出来る場所が確保出来なくなるほど、これからもどんどん増えていきます。

今度はそれを地中に埋めるらしい。・・・そのうちホントにゴジラが誕生して、地球はグチャグチャにされるぞ。ギャーオーッス!

という事で、

勿論、一番良いのは太陽光発電や風力発電などの『再生可能エネルギー』ですが、

国や電力会社は『高コスト』だと言って、かなり消極的です。

・・・ホントに高コスト?

否!

国は、原発を立地している道県や地方自治体に毎年毎年交付金を交付しています。

具体的には、浜岡原発がある御前崎市には現在、年間40億円。当然その近隣市町村にも国から交付金もしくは電力会社から迷惑料としてなにかしらの金銭的恩恵を受けています。こういうパターンが日本全国に点在する全国18ヵ所54基の原発立地自治体で行われています。

『札束でホッペを叩いてウンと言わせる』やり方です。

例えば、

出力135万キロワットの原発を造るとすると、

建造費約4500億円、地元に撒かれる交付金は運転開始予定年の10年前からの10年間に約400億円(年平均約40億円)、運転開始から10年間に約500億円(年平均50億円)、

という風になっています。言うまでもなく、この莫大な費用は全て一般市民が使用している電気料金や税金にバッチリ上乗せされています。

単純にこの金額だけを足し算しただけでも、

原発1基を設置する為に20年間で5400億円のお金が使われると言う事になります。全国54基×5400億円=29兆1600億円。この掛け算は単純過ぎますが、何となく、今までに何十兆円という資金が原発に注ぎ込まれてきて、今後も注ぎ込まれていくという事が判って頂けると思います。

当然、原発に関する毎年の人件費を含む維持費は別勘定ですよ。

これだけのお金があれば、

果たして、一体全体どれだけの枚数の太陽光発電パネルが設置出来る?

例えば、風力発電に全額マワせば、

耐用年数20年、発電能力1万キロワットの風車1基に建造費が1億円(確か、何年か前はこのくらいだったと思う。)だとして、

5400億円有れば5000基以上の風車が建てられる計算。発電能力5000万キロワット!稼働率が10%しかなくても、500万キロワット!!!たった10%しか稼働しなくても原発1基の3倍以上の発電能力があるじゃん。しかも、明らかに原発よりは安心安全!

維持費は原発同様、別勘定です。・・・これはどちらが高くつくのか判りませんが、そんなに大差ないでしょ。

要するに、

国が税金から拠出する交付金や、電力会社が拠出する漁業補償金や協力金や地域振興策費用を、再生可能エネルギーに投資すれば、

猛烈に風力発電が出来ます。この計算は太陽光発電でも成り立ちます。

結局、

毎年、原子力関連で動く2兆円もの金を、

三菱や日立や東芝という極々一部の企業と、極々一部の代議士と省庁、地域独占企業の電気事業者が、

今後も自由に動かしたいから再生可能エネルギーの導入に因縁をつけるんです。原発以外は全てNO!

あーそうそう、

電気事業連合会(電力会社のマワし者の集団)が試算した発電量に対するコスト計算の比較表では、

原子力‐5.3円/kW
石炭‐5.7円/kW
LNG‐6.2円/kW

ってなってますが、

民間が有価証券報告書を元に試算した比較表では、原子力‐8.3円/kWと、火力平均よりも高コストという結果が出ています。

試算自体がデタラメなんだから、

原子力は経済的だと言われても、フツーの人は誰も信じませんよ。

だいたいが、

電気事業連合会が出した試算は、

1基の原発を40年間使用し続けるという前提で出してますが、

お願いだから、地球上でイチニを争う程のチョーアブナイ物質が詰め込んである機械をそんなにボロボロになるまで使い続けるなんて恐ろしい事を言わないで下さい。

てんちょが産まれた年に作った機械を、全く部品交換せずに未だに使っているって事ですか?

まあ、そこまで無理矢理使うっていう前提で試算しないと、原発は低コストって言える数字が出てこないから耐用年数40年って無謀な数字が出て来たんでしょうが、

せめて、明らかに絵空事な数字じゃなくて、もう少し現実的な数字で真面目に試算して下さいね。まさか、アホの寄せ集めが試算した訳じゃあないでしょ?

国が関わる試算は、ナンでもカンでも全て国に有利になる様に数字を調整しますが、いい加減に『一般市民は馬鹿ばっかりじゃけえ、適当にあしらっちょったらええんよ。この位の数字を並べちょったら目眩ましになるいや。』みたいなやり方はやめて貰えませんか?

という事で、

結論。

『原子力発電は、チョ〜〜〜高コスト!』

・・・なんだかんだ書きましたが、ダラダラと説明しなくても、日本の電気料金が海外よりもベラボウに高い現実を見れば、発電コストが高コストなのは一目瞭然、火を見るよりも明らかですけどね。

因みに、

今日書いた内容は、

アテになるのかならないのか、良く判らない資料をバラバラッと流し読みして得た浅はかな知識と、

これ又、全くアテにならないてんちょがかなり前に得たうろ覚えの記憶と、

その、この上なくあやふやなデータを元にした、てんちょの独断と偏見だけで構成されています。

ここまで読ませておいて、今更こんな事を言うのも気が引けますが、

こんな話を余所で話したら、それこそアホ扱いされるかも?

話半分と言わず、話10分の1くらいで読んで下さいね。

・・・まあ、元々『海将日記』自体に信憑性のカケラも無いんだから、今更こんな但し書きなんかする必要ねえか。

byそれでも地球は周る海将てんちょ

トラックバック

このブログ記事に対するトラックバックURL:

コメント & トラックバック

コメントはまだありません。

コメントする

海将携帯サイト