約80cmの玄海灘産天然鮃です。トロ箱からはみ出しまくってます。
通常は、こんなに大きくなった鮃は旨くない場合が多いので、海将では仕入れる事はありませんが、
この時期だけは話が違います。
俗に言う『旬』という奴ですねえ。
今の時期は、10kgを超える大鮃でも身が良く締まって、
誠にデェリシャオウスゥーッ!・・・夏場の鮃と同じ魚とは思えません!
500円玉よりも幅の広いえんがわはコリコリのトロトロで、ウハウハです!
全部、昆布締めにしてやりました!
因みに、
この鮃、
玄海灘の底引き網漁船に揚がった物ですが、
大漁だったらしく、
僕が卸屋さんから仕入れた日には、博多の市場に大小合わせて約250枚並んだそうです。
夜中の1時に卸屋さんから電話が掛かってきて、
「競り場が鮃まみれじゃあねえーっ!一枚要らんかねえーっ!?要るじゃろうーっ!?今、競りよーるけえ、海将さんの分も落とすよーっ!あっ!落ちた!もう落としたけえねえーっ!!!後から持っていくけえーっ!ブチッ!」
と、ほぼ強制的に買わされたんですが、
約80cm、推定7kgの鮃が、
・・・6000円。六万円じゃなくて、六千円。
養鮃の5分の1の金額です。安。
先日、ズワイガニの話の時にもお話ししましたが、
コッチから日にちを指定すると、
今の時期のこのサイズだったら、
値が張る時には、三万円は超えます。
んが、
指定しなければ、
全く同じ状態の天然活魚を、アホみたいに安値で仕入れる事が出来ます。
当然、お店での提供価格も下げる事が出来ます。
今回の天然大鮃、
一人前(一人前と言っても、海将の一人前は普通の1.5人前くらい有ります。)を、735円で提供しています。
いいですか?海将日記で何度も言ってますが、
高けりゃ旨い、安けりゃ不味いってもんじゃあ無いですよ。
天然活魚は、大概の場合『その日の需要と供給のバランス』で価格が決まります。
漁師さん達は、その差を少しでも解消する為に、
『魚のブランド化』を目指しています。『大間の鮪』とか『関鯖』とかが良い例ですね。全く同じ漁場で捕れた魚でも、水揚げした漁港で金額が変わるんです。不思議な話です。これがブランド力。
という事で、
海将みたいな小さなお店を経営されてる方で、
「今時期の天然大鮃が安い金額で欲しい!」
って人は、
1本電話を貰えれば仕入れておきますよ。
博多の地方卸売市場の卸屋さんから直に仕入れるので、口銭料は1回しかかかりません。
地物の魚を地元の市場で買うのと同じ事ですから、間に業者が何軒も入る小売りの魚屋さんから仕入れるよりはかなり安上がりです。
しかも、朝一で直渡しなので、鮮度もかなり保たれます。
その代わり、
日にちは指定出来ません!AND、小分けは出来ません!AND、取りに来て下さいね!悪しからず。
by海将てんちょ
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