写真の左側が、注文時のお節の見本。
写真の右側が、実際に届いたお節。
・・・凄いですねえ。
偽装なんかは平気のへのカッパの今の世の中、
僕も、並大抵の事では驚きませんが、
これはスゴい。偽装どころじゃねえぞ。どこの誰が見ても、明らかに別物。
横浜のバードカフェって飲食店が作ったみたいですが、
まあ、
三段重で、
予算10500円で、
どこぞの居酒屋が、
忘年会で忙しい時期に、
片手間で、
バイト任せで、
既製品まみれのお節を作りゃあ、
こうなりますわな。
日本の伝統文化もナメられたもんです。
しかしまあ、
よくこんな盛り付けで発送出来たな。確認位は社員がしたんじゃないの?
しかも、
腐ってたらしい。
・・・恐ろしい世の中です。
この20年で、飲食業界はグチャグチャになりましたが、
海将も、多くの老舗飲食店と同様にドッシリと構え、
このおかしな波に飲み込まれない様に気を付けながら頑張って行く事が出来ればと思っています。
因みに、
海将では、お節は作っておりません。
作る気も有りません。
昔、勤めていた料理屋で作ってましたが、
12月27日に店を閉めたら、
その年のお店での営業は終わり、
28日から30日迄、
オヤジを筆頭に板前4人が、
朝から深夜迄、休憩をほとんど取らずに毎日お節の仕込みをして、
31日の朝から昼迄で、最後の仕上げをして、
昼から、盛り込み開始。
それでも、
3万円の三段重を100セットちょっと盛り込んで包むまでやって、
全部が終わる頃には、キレイに年が明けてます。
んで、
朝まで仮眠を取って、
一件一件、車で配達してまわり、
店に戻ると、
後片付け。全部終わると、外はもう暗い。元日が終わりかけてます。
今振り返れば、拷問の様でした。その分、勉強にもなりましたが。
・・・既製品ばかりで作るならまだしも、
全部手作りすれば、この位の手間は間違いなくかかります。
数の子の薄皮の掃除をするだけでも、お節100セット分をやるとなると2時間も3時間もかかります。灰汁抜きもしなければいけないし塩抜きもしなければいけないし、更に、鰹出汁に砂糖酒味醂醤油を合わせて漬け込まなければいけません。・・・既製品を使えば0時間ですけど、既製品はイヤだ。
しかし、全部手作りする気力は有りません。
イヤだ。楽しい寝正月を過ごしたい。
という事で、
お節は作らないっ!悪しからず!
by海将てんちょ
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