「本日の釣果」を書いた時に、度々登場するパラシュートアンカー(シーアンカー、潮帆、水帆)。
今日は、このパラシュートアンカーについて少々述べてみようかと思います。
パラシュートアンカーとは、
船首から投入する事によって、
船首を風上に向かせて、船が横波を受ける事を防いで停船時の船体を安定させ、
なおかつ、
船を潮に同調させて、
仕掛けの底取りが簡単に出来る様にする為に使う沖釣りの艤装品のひとつです。
元々は、突然の時化やエンコ等の事故に遭遇した時に転覆を防ぐ為の装備品でしたが、
流し釣りに最適という事で、最近ではボート艤装のひとつになってます。
たまに、白波がたっている中で船をバッタンバッタンさせながらどんどん風に流され、ラインが真横にぶっ飛びながらも無理矢理底物釣りをしている、俗に言う「タダ流し(どてら流し)」をしている人がいますが、
そういう人は、是非ともパラシュートアンカーを使ってみて下さい。
手放せなくなる事、請け合いです。
んが、
メリットばかりでは有りません。
当然、デメリットも有ります。
一番のネックは、
「投入と回収に手間がかかる。」
これが煩わしいが為に、
スパンカーと微速装置付きのアフトステーションで流し釣りをする方が多いんです。ポイントを移動するのに手間がかかりませんから。
しかし、
エンジンを回しっ放しで操船しながらでは、操船者は釣りに集中出来ません。浅場釣りでは、魚がエンジン音に警戒して食いが悪くなる可能性もあります。細かく操船しないと、底取りもパラを入れて流すより難しくなります。・・・まあ、最近はナントカリモコンとかいう便利そうなアイテムも発売されているみたいですけど。
ナンだカンだ言いながらも、船団に混ざって流さなければ釣れない釣りじゃなくて1人でゆっくり釣りをしようと思えば、やはりパラシュートアンカーに軍配が上がります。
という事で、
てんちょの船のパラシュートアンカーは、20秒程度で、船首から投入と回収(半回収?)が出来る様にしています。
普通は、
パラを投入する時は、
船を停めたら、船首に回り、パラを投入してロープを延ばし、フロートを投入して、操舵席に戻り、後進をかけてパラを張る。
パラを回収する時は、
船首に回り、回収用ロープを手繰り、フロートを回収して、更にロープを手繰り、パラを回収して、更にロープを手繰り、全部引き揚げたら操舵席に戻り、移動。
・・・あー、いちいち面倒臭い。
という事で、
写真の様にパラを組むと、
投入する時は、
船を停めたら、後進をかけて、船尾に括ってある2本のロープを解くだけ。
回収する時は、
船尾から、2本のロープを手繰って括るだけ。
ポイント移動中は、パラが船首からぶら下がった状態になりますが、15ノット位までなら全然問題無く普通に走れます。潮昇り程度なら全く問題なし。
チョー簡単。パラシュートアンカーのメーカーに教えてあげたいくらいです。
因みに、
てんちょは、パラとスパンカーを併用してます。
スパンカーと言えば、エンジン流しにしか使えないと思ったら大間違い。
パラと併用すると、
風速10mで白波立ちまくりの海況でも、
小型ボートの船上から、何も掴まずに立ちションが出来ます。
パラだけでは、潮の向きや速さによっては、強風が吹くと横波を受ける場合も有ります。
パラだけで流し釣りをしている方は、スパンカーを取り付けてみるのも有りですよ。
まあ、
何をどうやったって、てんちょみたいな下手くそアングラーにはたいした魚は釣れませんけど。
by海将てんちょ
初めましてパラアンカーで検索中にみつけました。突然申し訳ないのですがパラアンカーの簡単 投入回収をぜひやってみたいのですが私の頭では写真で今一つ理解できませんでした。
よろしければもう一度説明を載せて頂けないでしょうか。
こんばんは、はじめまして。
パラアンカーの件ですが、色々文章を考えてみたんですけど、頭が悪いので上手く説明できる文章が書けません。すんません。
近くの方なら実物を見てもらえればイッパツで判るんですけど・・・
遠いとこなんでしょうねえ…
by海将てんちょ
すいません 閉鎖中とは知らず申し訳ありませんでした。近ければ喜んでお邪魔させて頂くのですがこちらは三重県ですので残念ながら。写真を頼りにもう少し頑張って見ます。ご親切にありがとうございました。