よっしゃ!
今日は、最後まで作るぞ!
取り敢えず、
舎利を合わせやがれ。
ご飯を固めに炊いて(普通に炊くと、酢を合わせたらべちょべちょになるから気を付けろ!)、
蒸らしたら、熱いうちに湿らせた飯切に移して(湿らせておかないと、ご飯が飯切にくっついて大変な事になるから気を付けろ!)、
寿司酢をかけて、
団扇で扇ぎながら、宮島でご飯を切る様に混ぜやがれ(切る様にして混ぜないと、ねちゃねちゃの舎利になるから気を付けろ!)。
人肌になるまで扇いだら(手早く冷まさないと、酢が飛んでしまうから気を付けろ!)、湿らせたネルを上に被せておきやがれ(被せておかないと、舎利がかぴかぴになるから気を付けろ!)。
これで舎利は出来上がりじゃ!オラッ!
次に、
鯖の身の方を上にして、
写真の様に、厚い部分を削ぎ取りやがれ。
巻きスを広げて、
その上にラップを広げて、
よく水分を絞った白板昆布を敷かんかい!コラッ!
その上に、
先程の鯖を乗せろっつってんだろうが!このヤロウ!
削いだ身を、二つに切って、
写真の様に、鯖の腹側の身の薄い部分と尻尾側に置いて、身の厚さを極力均等にしやがれ!
これをしないと、切った時に、真ん中辺りと端っこで、どえらく不公平な状態の棒寿司が出来るぞ!見栄えもかなり悪くなるから、キチッと言う事聞いてやらんかい!
んで、
鯖の上に、
舎利を乗せやがれ!
舎利に、刻んだ大葉やガリ、切り胡麻なんかを混ぜ込んでも旨いぞー!ダーッ!
舎利は、始めに水に濡らした手で団子に取って、
鯖の大きさに合わせて、棒状に伸ばしてから鯖の上に乗せやがれ!
舎利を乗せたら、
巻きスで巻き込んで、
かなりキツめに締め込みやがれ!
押し寿司は舎利を押さえ付ける事によって、棒寿司は舎利を締め込む事によって旨みが出るんダーッ!ナンだバカ野郎!
これは科学的にも証明されてるんだよ!文句あんのか?ぁあっ!?
何故、舎利を潰す事によって旨くなるのか?
・・・知りたいか?
・・・甘えてんじゃねえっ!自分で調べろ!あほんだらっ!
とにかく、
押し寿司、棒寿司を作る時の最大の「キモ」は、
「舎利をよく締める事」
締め込んだら、1時間以上そのまま常温で寝かせて馴染ませねーと、生きたままドラム缶にぶち込んでモルタル詰めて対馬の沖の水深200mに沈めて赤ムツ用の漁礁にするぞ!おおっ!?
出来れば、半日位置いた方が旨いんだぜ!判ってんのか!?オラッ!
ラップを外して、適当な大きさに切り、
完成!
こんなに手取り足取り説明してやったにも関わらず、
「書いた通りに作ったのに美味しくなかった!」
とか言う奴が万が一でも存在するとすれば!
貴様の味覚は、完全にイカレポンチ!!!
病院で舌の手術をして貰えっ!
おわりじゃっ!
by海将てんちょ
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