栗の渋皮煮(くりのしぶかわに)

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厚保栗です。

「アホくり」じゃあないですよ!「アツくり」です。

何故かは知りませんが、「厚保」と書いて「あつ」と読みます。

美祢市にあるんですが、そこの栗はわりかし有名です。

先日、八百屋で見掛けたので、後先考えずになんとなく買って帰りました。

んが、

さて、どーするか?

1)茹でて食う。

2)焼いてあしらいに使う。

3)皮を剥いて栗ご飯。

4)スライスして丹波蒸しでコース料理に入れ込む。

5)渋皮煮を作る。

とまあ、これ位が候補に挙がったんですが、

色々考えた結果、渋皮煮を作る事になりました。

という事で、

作ったついでに、レシピの紹介をしてみようと思います。

まず、

栗を一晩水に漬けて、鬼皮をヘロヘロにします。

次に、

渋皮に傷を付けない様に気を付けながら、鬼皮を剥きます。

渋皮に傷を付けると、炊いた時に煮崩れするので充分に気を付けながら皮を剥いて下さい。

因みに、

3kgの栗の鬼皮を1人で剥くと、2時間位かかります。かなりイライラします。

鬼皮を剥いたら、

たっぷりの水に重曹を入れて、栗を入れて火にかけ、

沸騰したらとろ火にして15分位茹でて、

濁った水が透明になるまで、鍋のまま静かに水にさらします。

これを3回繰り返して、灰汁抜きをします。

次に、

今度は重曹を入れずに同じ作業を3回繰り返して、水に漬けたまま一晩冷蔵庫で寝かせます。

一晩寝かせたら、栗を笊に揚げて、

栗3kgに対して、

水3リットルを鍋に入れて、栗を鍋に戻し、

砂糖を全部で2kg使いますが、その内の3分の1位を入れて、火にかけます。

沸騰したらとろ火にして、

1時間炊いたら、更に砂糖を3分の1位入れます。

更に1時間炊いたら、残りの砂糖を全部とブランデー300ccを入れます。

更に1時間炊いたら火を止めて、

蓋をして冷蔵庫で一晩寝かせます。

良く冷えた栗をフードキーパーに汁ごと静かに移して、

出来上がり!

冷蔵庫に入れておけば、1ヵ月位は全然平気に保ちます。

市販品も沢山出ていますが、自分で作ると味も格別です。

足掛け3日かかりますが、是非1度作ってみて下さい。

そうそう、

「灰汁抜き」、面倒ですよねえ。

という事で、

必殺技があります。

あのしぶとい栗の渋皮の灰汁でさえも、一発で抜けます!何度かやりましたが「ウッソじゃろう?」とたまげる程、あっという間に灰汁が抜けます。

しかーし!

もしかしたら、

このやり方で灰汁抜きをした物を売買するのは、犯罪行為かも知れません。

しかも!

よっぽどやり方を理解していないと、

命に関わります!

故に、あまりお勧め出来ません。

という事で、

やり方は書きませんが、「苛性ソーダ」を使うっていう事だけ書いときます。

石鹸の元です。これと油と酢と米の磨ぎ汁が有れば、石鹸が作れます。

オリーブの灰汁抜きによく使われている様ですが、やり方はまるで違います。

苛性ソーダは薬局に売ってますが、購入する時に身分証明書と印鑑が必要です。用途の欄には「清掃用」と書きましょう。「食材の灰汁抜き用」なんて記入したら、間違いなく売ってくれませんよ。

水溶液を飲めば、確実に死にます。

それを使ってでも、簡単に灰汁を抜きたいと言われる方は、

自分でやり方を調べて下さい。てんちょが教えて、教えた通りにやらずに誰かが死んだら困るので、てんちょは教えません。

因みに、

今回作った渋皮煮は、きちんと重曹を使って灰汁抜きしたので、ご心配なく。

by海将てんちょ

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