「そういやあ、この10年位、真蛸の子を焚いた記憶がねえなあ。」
と思って、魚屋さんに注文を入れたら、
「今頃は、マダコの産卵時期は禁漁になっちょるけえ、市場にゃあ出て無いよ。」
って言われた。・・・道理で見掛けん筈じゃ。
無いって言われたら、余計に欲しくなってきたんで、
「蛸を捌いた時に、子が出たら全部冷凍しといて下さい。」
ってお願いしていたら、
1ヵ月がかりで、ようやく大小合わせて8つ程確保。んで、産卵期に入って禁漁。禁漁が明けたら、当然、子はおらん。
一昔前迄は、時期になるとこれ位の量が一袋に入って7〜800円で市場にわんさかと並んでいたんですが・・・。環境保護団体がうるさいんじゃろうか?
まあ、無いもんは仕方が無い。取り敢えず、少しは手に入ったし。
ところで、この真蛸の子、別名「海藤花(かいとうげ)」と言います。おかしな名前でしょ?
由来は、「茹でた時のブツブツ感が、藤の花に似ているから」だそうです。おかしいでしょ?どっから見ても藤の花には見えません。どー見ても「ブロッコリー」。この「海藤花」っていう名前、「海ブドウ」にあげた方がシックリくると思いません?
・・・実は、
茹で方にコツがあって、
茹でる前に、蛸の子をばらすんです。中に筋が通っていて、その筋に沿って手で丁寧にばらしてから茹でると、
まさしく海藤花!になるんですが(茹でた奴をそのまま酢味噌で食うと旨い。)、
今回は、炊いた奴を食べたかったんで、フツーに茹でた。・・・1個ぐらい海藤花にしとけば良かったか?写真も撮れちょったし。・・・時既に遅し。
それはさておき、
この真蛸の子、久々に口にしましたが、
やっぱり旨かった!歯触りがたまらん!
海将にお越しの際は、是非っ!
・・・と言いたい所ですが、
残念!もう無い。
by海将てんちょ
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