アイナメ(あいなめ)

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冬の釣り物が少ない時の陸釣りのターゲット、アイナメ。本来は今の時期と秋が旬なのですが、この時期は他に狙う魚が沢山いるので、皆さんあまり狙いません。この辺りでは、床波漁港で釣れます。って言いながら、てんちょは何十回も通って、一匹しか釣った事がありませんが。・・・チーン。でも、てんちょ以外の人の話によると、わりと実績はあるらしいですよ。

地元にお住みのかたはご存じの通り、こいつの煮付けがべらぼうに旨い。

てんちょの地元では、アイナメの事を「モミ」と呼びます。

どういう意味か?

「モミダネ(籾種)」の事です。ちゃんとした呼びかたは「籾種失い」です。

昔の人は、このアイナメの煮付けが食べたいが為に、秋に収穫された米から取っておいた来年用の種(籾種)と交換してまで、アイナメを手に入れようとしていたそうです。だから「モミダネウシナイ」。・・・気持ちは判るが、そんな事をしたら来年の商売あがったりじゃろ。それはどうかと・・・

とにかく、

この近辺ではそれだけ重宝されていた魚だという事です。

浅瀬の岩場に住みついていて、ほとんど移動もしません。岩の間からひたすら上を眺めて、餌が通るのを待ってます。餌が通ったら、岩場からスッと出て来て、餌を咥えるとソッコーで岩場にUターン。

こういう魚ですから、

底引き網にもかからん、定置網にもかからん、浅場の岩場に生息するので延縄漁もかなり厳しい。まあ、延縄で捕っている漁師もごく僅かですがいるみたいですけど、かなり条件の良いポイントじゃないと、まず無理。

一本釣りをするしかありません。

が、

先程も話した通り、ひたすらジィーッとしていて、餌が来たら飛び出て咥えて即Uターン!一度戻るといくら引っ張ってもエラやヒレで踏ん張りマワして、まず出てきません。

こんな魚を釣ろうと思うと、少しでも気を抜くと、折角針掛りした所で、ハリス切れハリス切れ又ハリス切れ。

質の悪い魚です。

しかーし、

もし釣り上げる事が出来たなら、

持って帰って煮付けにしましょう。丈夫な魚なので、クーラーボックスに海水を張って入れておけば、半日位はピンピンしてます。煮付ける直前に神経絞めして鱗を取って内臓を取って鍋にぶち込んで煮たら、身がビリ反って見るからに旨そうです。

因みに、

海将では、現在アイナメが生簀で元気に遊泳中(隅っこでジィーッとしていて動いてませんが・・・)!

本日も1本注文が入って煮付けにしました(写真)。

チョー旨そう。

客になりたい・・・

もひとつ因みに、

てんちょが10歳位(ハッキリした年齢は覚えて無い。)の時に親から貰った誕生日のプレゼントは、

全長50cm近くは有ったであろう「アイナメの煮付け」でした!

どーも、てんちょがせがんだらしいのですが、よく覚えて無い。が、馬鹿でかいアイナメを1人で全部食べて、その皿にお湯を注いで汁まで飲み干した記憶は有る。

大人になって、その話を親にしたら、誕生日のプレゼントだった事が判明しました。

・・・なんちゅうプレゼントかいな?ホントに俺がせがんだんか?せがんだとすれば、よりによって何でそんなモンを・・・訳判らん。

by海将てんちょ

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