ウマヅラの雄と雌(うまづらのおすとめす)

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今日はウマヅラの雄と雌の見分け方について述べてみようと思います。

まず、一つ目の写真。

どっちがオスでどっちがメスでしょう?

正解は、

左側がオス、右側がメス、です。

色で見分けるんじゃあ無いですよ。写真の奴はたまたまオスの方が黒っぽくなってますが、これは怒っているからです。ウマヅラは普通は写真の右側の奴の様に、白っぽい色に柄が入った状態で泳いでますが、怒った時と死んだ時は、角を立てて全体が黒っぽくなります。まあ、この後絞めたんでどっちも黒っぽくなりましたが。

見分ける時は、全体の形で判断します。

オスは全体的に細長い形をしています。顔もほえーっとしています。

メスは腹の辺りが少し出っ張っています。顔はキリッとしています。

これで見分けます。

ところで、

なんでわざわざ見分ける必要が有るのか?

・・・物凄く大事な事だからです!

ウマヅラほど、オスとメスで全く身が違う魚はそうそういません。まるで違います。

だから、例え同じ様な大きさで同じ様な重量で同じ様に元気に泳いでいても、オスを買うのとメスを買うのとでは天国と地獄(言い過ぎ?)なんです。

では、

買う時はどちらを買えば良いか?

知りたいですか?

知りたいでしょ?

・・・教えません。

・・・ウソ。

教えます。

買う時に、オスとメスが泳いでいたら、

迷う事無く「メス」を買いましょう。

懐に余裕がある方は、両方買って見て食べ比べたらよく判ります。

メスに比べると、オスは、血合いが多いし身は柔らかいし、刺身にすると断然劣ります。焼いても煮てもやはりメスには劣ります。まあ、劣るとはいえウマヅラはウマヅラ、生きてる奴を刺身にすればオスでも充分旨いですが。

それから、肝心の肝。これもメスの方が良い様に思います。

ウマヅラは、今から産卵の時期を迎えます。

この時期は、お腹がパンパンになっていれば、肝がたくさん入っているという訳ではありません。

白子や真子の可能性大。どっちもたいして旨くありません。

そこで、今度は肝か子かの見分け方。

肝だったら、腹の頭側が膨れています。子だったら、腹の尻尾側が膨れています。

頭側も尻尾側も両方膨れているという状態は滅多に有りません。

逆に、両方が萎んでいる状態はよく有ります。こういう時は、ナーンも入っていません。

因みに、

海将では、仕入れる時にオスメスの指定はしていません。

指定すると、魚屋さんが嫌がります。当たり前ですが。

相手が嫌がる事を平気でしていると、後々ろくな事になりません。こういう事がまるで判って無い人が今の世の中異様に多い。・・・自分の思う様に相手に振る舞うと、後で損をするんですよ。てんちょもよくやります。が、相手がその様に振る舞うから、損するのを承知の上でやってます。この話を始めると収拾がつかなくなるのでもう止めときますけど。

んで、

仕入れるウマヅラは、魚屋さんがだいたいメスの方を多めに入れてくれます。いつも大量に文句も言わずに仕入れていると、魚屋さんも出来る範囲で気を使ってくれます。

有り難いこってす。

以上。

《今日のクソババア》

来店してテーブルにつくや否や、火のついてないタバコを片手に「この店はマッチのひとつも置いて無いんかねっ!!!」

・・・頼むから死んでくれ。

「マッチかライターは有りますか?」っていう言葉の使い道はご存じ無い?・・・ご存じ無いんでしょうねえ・・・。

さすが天下のクソババア!

by海将てんちょ

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