浅利(あさり)

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今現在海将で使用している、愛媛県産のアサリです。

海将では、愛媛県産、広島県産、韓国産をメインに仕入れています。

「韓国産?輸入モノ?」

って、バカにしないで下さい。

韓国のアサリでも、旨いアサリはたくさん有るんですよ。まあ、スーパーにパック詰めして売ってあるヤツはチョット頂けませんが・・・

ちゃんとしたルートで仕入れれば、下手な国産のアサリより旨いアサリはわんさかと有ります。皆さんが知らないだけ。

考えてもみて下さい。そもそもが、日本と同じ「日本海沿岸部」で捕っているんですよ。国産と韓国産がたいして違う訳が無い。

松茸も同じ様な考え方が出来ます。

国産の新鮮な松茸が最高ですが、

飲食業界では「北朝鮮産」の松茸が、国産に準ずる松茸として重宝されていました。

状態の良いものは、下手な国産の松茸より旨いものが有りました。しかも、価格は5分の1位。使い勝手もかなり良かった。・・・んですが、

日本政府による「対北朝鮮経済制裁」なる政策により、ここ数年は輸入されていません。

近年の国産松茸の価格の高騰の原因のひとつになってます。(テレビでは、松茸の不作によって高騰したとしか報じませんが・・・)需要と供給のバランスが狂った。

一昔前に全国に名を馳せたてんちょの地元、「小野田のあさり」。アレも元々は韓国産です。

直径1cm位のアサリの稚貝を韓国から輸入して、

水深10m位の浅瀬が沖合まで延々と続く周防灘の関門海峡寄りにその稚貝を大量にばらまき、

直径4cm位まで育ったアサリを、潜水夫が潜って捕る。

こういう仕組みでした。

が、

一度テレビで放送された途端に、一気に需要が高まり、キロ単価も跳ね上がり、

アサリ漁をしていた漁師達が、「こりゃあ儲かってやれんでよー、捕れるだけ捕らんにゃあ損するでえーっ!」と、後先考えずに寄ってたかって捕りまくり!しまいにゃあ、ばらまいてたいして日数が経っていない直径2cm足らずの、こんまいアサリまで捕って売りさばいてました。まさに乱獲!

そんな事をするから、アサリが少なくなって、今度は莫大な量のアサリの稚貝を韓国から仕入れて、それを周防灘にばらまいたら、

ナルトビエイの登場!!!

これで小野田のあさりは終わった。ハイ、終了。

人間ってどこまでも浅はかです。愚の骨頂、人類。その中の一粒がてんちょ。・・・虚しい。

まあ、ええわい。

何十年後かに又小野田のあさりが食べれる様になればいいけどなぁ・・・。てんちょが小学生の頃は「今日の御飯、またアサリ!?」って言う程地元で嫌になる位捕れてたんですけど・・・お世辞抜きで、あのアサリが一番旨かった。

by潮干狩り大好き海将てんちょ

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