3月21日と22日は連休を頂いて、
22日(月曜日)は、いつもの海生丸にて、
ベタ凪の蓋井島沖を全速力で通過して、
角島沖へ!(チョー久し振り!)
ここは、大物ポイントが数多く点在する、西日本屈指の船釣りポイント!・・・なんですが・・・
レンコが雀の涙ほどと、どーでもええ雑魚がチョロチョロしか釣れんかった。
てんちょが悪いんじゃないっ!せんちょが悪いっ!
何故、せんちょが悪いのか?
何故ならば、せんちょが優し過ぎるから。
その日は、いつもの常連さんに混じって、
「釣りもした事が無い。」、「船にも乗った事が無い。」、「リールなんか触った事も無い。」、「ナーンにも判りませんっ!!!」
っていうお客さんが4人も!・・・物心ついた時には仕掛けを海に向かってぶん投げていたてんちょには、さっぱり意味の判らん初心者の中の初心者が、4人もっ!!!
・・・これが悲劇の始まり。
そもそも、底物釣りは、そこそこ釣りの経験が有る人でも割りと難しい釣りの類いになります。最初はてんちょもかなり苦労しました。アジやサバ、イサキ、イカなんかとは比較にならん。
タダでさえ難しいのに、
・・・全く全然さっぱり何にも判らん人が乗って来るか!?・・・有り得ん。せめて、陸釣りに慣れてから海生丸に乗ってくれーい。
それに対して、
喋りは怖いが、それに反して根の優しいせんちょは、
久々の好凪なので、常連さん達の為に、角島沖迄来たものの、
初心者の為に、数が出るポイントを選定。数が出るポイントには、大物はあまりいません。その上、まだ水温が低いので魚の活性が低く、小物のあたりも小さく、あたりをとって掛けても食い込みが浅く、多少呑ませ気味にして巻き上げないと釣り上げることが出来ん。初心者には到底無理。釣れるのは、一発で餌を飲み込むカサゴ位のもんです。
これでは常連さん達が気の毒。というせんちょの判断で、ポイントを移動して、大物ポイントへ、
・・・当然、潮は速い、根が多いので根掛かり多発。
常連さん達は、
潮の速さや方向、
底の地質、
風の強さや方向、
水深の変化、
上潮と底潮の違い、
波の高さ、
海水温、
等々、その時の状況を的確に判断して上手くさばくんですが、いかんせん初心者が目茶苦茶です。
船上おまつりだらけで釣りにも何にもなりません。
その上、前日迄の大時化の影響でうねりが残っていて、そのうねりが北から押し寄せるにも関わらず、風は南から吹いて来る。パラシュートアンカーがまるで効いて無い状態が昼過ぎ迄続いて、もうヒッチャカメッチャカ!
んで、最終的に、大物も時々出るけど小物の数釣りもボチボチ出来るという、どっちつかずの中途半端なポイントに落ち着いてしまった。・・・せっかく角島沖まで来たのに!勿体ない。
・・・せんちょ!あっちにも気を遣い、こっちにも気を遣い、優し過ぎ!
このポイント選定が仇になって、せっかく角島沖迄来たのにも関わらず、結局しょーもない釣果になってしもーた。
・・・まあ、こういう時も有るさ!しゃーない。(と言いながらも、レンコ特大から中型迄12枚、水カレイ3枚、チカメキントキ1枚、カサゴ5本の釣果でしたが。まあ、ボチボチ。)
という事で、たいした魚の写真が無かったので、
角島からの帰り道に、
「台場鼻潮流信号所」の写真を撮って来た。(ひとつ目の写真)
この四角い黒い所に、
〈矢印〉と〈数字〉と〈EかW〉が交代で表示されます。
響灘から、関門海峡に進入する入口に有ります。
〈矢印〉が上を向いていると、「今から潮が速くなりますよ。」の合図。下を向いていると、「今から潮が緩んで来ますよ。」の合図。
〈数字〉は、「今、関門海峡では潮が〇ノットで流れていますよ。」の合図。例えば、数字の6が表示されていれば、関門海峡では、6ノット(約1.8×6=約10.8km/h)で潮が流れています。
〈EかW〉は、東流か西流かを表わしています。例えば、Eを表示している時は、東流、つまり響灘から周防灘に向かって潮が流れています。
貨物船等の大型船は、これを見て関門海峡に進入します。ふたつ目の写真は響灘方面から関門海峡方面を望んだ景色です。
逆潮(さかしお)が速い時は、1000馬力クラスの貨物船でも、荷を満載していると真っ直ぐに前に船を航行させるのは至難の業だし、順潮(つれしお)の時でも潮が速いと舵が効きにくくなります。だから、この信号所の表示を見て、潮が緩い時を見計らって関門海峡に進入する仕組になっています。
これを無視して突っ込むと、関門橋の近辺(チョー狭い!ここを大量の海水が一気に通り抜けるから、潮もチョー速い!)で事故を起こします。外国船は関門海峡の潮の速さをよく判って無いので(ナメてかかっちょる。)、しょっちゅう事故を起こすと言う訳です。
んで、みっつ目の写真は、響灘方面からてんちょの大好きな海生丸のおうちの小倉港入口を望んだ景色です。又宜しくお願いします。
因みに、
ひとつ目の写真の四角い黒い奴の隣りに白い棒が建っています。「台場鼻灯台」です。
灯台も、ただ単にピッカンピッカン光っているだけでは無いんですよ。あのピッカンピッカンの光る時間の長さや消えている時間の長さ、光の色等で、様々な状況を発信しています。
これの説明をすると、かなり時間がかかるのでてんちょは説明しません。知りたい人は、自分で本を買って調べて下さい。・・・こんな事を知りたいと思う人も、まずいないと思いますが・・・
以上、本日の海将日記でした。
by海将てんちょ
コメント & トラックバック
コメントする