元、山口県山陽小野田市にある居酒屋海将の店長だった-釣りバカ親父のひとり言（仮名）

盃の底に穴が開いていて、指でふさいでおかないと中の酒がこぼれる。

盃の底が尖っていて、テーブルに置くと倒れて中の酒がこぼれる。

要するに、注いで貰った酒を飲み干さない事には盃を置く事が出来ない。飲み干して盃を置くと「盃がカラじゃんか！ホレホレッ！注いでやるから持て！」と言う事に・・・

ひたすら相手に呑み続けさせる為に造られた盃、『可杯（べくはい）』。

タチの悪い盃です。

海将にも用意してありますので、ご要り様の際には遠慮なくお申付け下さい。

馬鹿みたいに大声出して部下に一気飲みさせている上司をたまに見掛けますが、

天狗とヒョットコとオカメの可杯でゲームをした方が、よっぽどスマートに盛り上がると思いますよ。・・・部下より先に上司の貴方が先に潰れる可能性もありますけど。

by海将てんちょ

先日、飲み放題のコースで宴会をされたお客さんの中の1人から、

「シャンディ・ガフ下さい。」

って言われました。

カクテルは飲み放題の中に入ってないので、スタッフが、

「カクテルは別料金になりますけど・・・」

って言ったら、

「んじゃあ、生ビール一つとジンジャーエール一つ下さい。それと、グラスを一つ。」

って言われました。

両方とも飲み放題のメニューに入ってます。

・・・んん？・・・そりゃそうだ。

という事で、結論としては、

『海将の飲み放題のメニューの中にはシャンディガフは入っていないので注文すれば別料金になるが、シャンディガフは別料金を払わなくても飲める。』

です。

っつーか、

次から注文が入ったら、別料金なんか頂かずにこちらできっちりお作りします！

こんな簡単な事に気付かなかったアホてんちょでどうもすみませんでした！

byやっぱり日赤も地方自治体も義援金を全額配る気はないのかな？海将てんちょ

ブログを更新してなかったこの3ヵ月の間に、

色んな出来事が有りました。

海将は無事に14年目を迎え（喜）、

てんちょは無事に四十路を迎え（涙）、

マイボートの船台のギヤの歯が飛んで、部品の交換に85000円かかり（大涙）、

エロ息子は高校生になり（祝！）、

元アルバイトのＡ実は結婚して子供が産まれ（名前は『樹希翔（じゅきと）』＝将来は暴走族確定。夜露死苦）、

東電の発表はデタラメだらけで福島の人達の生活はグチャグチャになり（怒）、

東北方面の復興は遅々として進まず（悲）、

そして、ちょっと古い話にはなりますが、

全国の飲食店経営者が驚いたであろう、【焼肉酒家えびす】の集団食中毒事件。

同業者にはかなりのインパクトがあったはずです。

何に対してインパクトがあったのか？

『280円』の『和牛』の『ユッケ』に、です。・・・少なくとも、てんちょはこの金額と商品名の著しいアンバランスに衝撃を受けました。

商品の写真を見る限り、70〜80g位は使用している様だし、チェーン展開している飲食店がスタンダードメニューで提供しているからには、原価率は高くても35%、通常で考えると25%〜30%位で収めている筈。

という事は、

1kgあたり1000円位で仕入れていたと言う事になります。

・・・生でも食える新鮮な肉を？

・・・しかも、和牛？

・・・ホルスでも交雑でも、ましてや輸入モノでもなく、和牛の外ももが？

・・・1kgあたり1000円？・・・是非とも仕入先を教えてくれい！

・・・っつーか、

有り得んでしょ。

和牛の2番って言い張っていたのか3番って言い張っていたのか知りませんが、

そんな金額で、40ヵ月も手間暇かけて育て上げる和牛の取引をしていたら、牧場が潰れますよ。他の肉牛とは育て方が全然違うんですから。

どー考えても、卸屋がアチコチで売れ残った肉を捨値で買い叩いてかき集め、加工して納品したか、和牛以外の肉を大量に混ぜ込んだか、どちらかとしか思えません。

ホントに和牛なんだったら、何週間も冷蔵庫で放ったらかしの売れ残りの腐る前。そりゃあ、大腸菌も繁殖しまくりじゃ。

他の肉を混ぜ込んでいたのだったら、商品偽装。

どちらにしてもろくなもんじゃねえ。それを堂々と店の看板メニューとしてお客さんにどんどん勧める。・・・ナンじゃそりゃ？

提供する方も提供する方ですが、食べる方も食べる方です。

和牛のユッケ？それなりの量が皿に盛られて？280円？？？・・・有り得ない。てんちょは絶対に注文しない。

だいぶ前に海将でお出ししている和牛のカルパッチョの話を書きましたが、

その中で、

「カルパッチョが1050円！？たっかーいっ！！！」

ってお店のスタッフの前で吐き捨てたセレブな女性がおられたという話を書いた記憶があります。

こういうセレブな女性が、

1皿に対して600円以上の原価がかかっている新鮮な鹿児島県産黒毛和牛の4番のもも肉の中でも最高級部位いちぼを使用したカルパッチョが1050円だったら、『高い。』と吐き捨て見向きもしない。

焼肉酒家えびすが提供していた1皿に対して100円かかっているかかかっていないか判らない様な得体の知れない大腸菌まみれの腐れ肉を使用したユッケが280円だったら、『安い！』と反応を示してすぐに飛び付く。

・・・どういう金銭感覚をお持ちなんでしょうか？

こういう人は、同じブリの刺身でも、

5貫しか盛られてなくても『今日の目玉商品！な、な、なんと！一人前600円！！！』

って書いてあったら飛び付くくせに、

10貫盛られていて、サラッと『1人前1000円』って書かれていたら無視するんです。

何をもって『一人前』とするかは、全て店の判断に委ねられます。一人前が5貫で600円だったら、1貫120円。一人前が10貫で1000円だったら、1貫100円。・・・どちらも同じ『一人前』ですが、今日の目玉商品を注文された貴方、損してますよ。

こういう金銭感覚を持っている人が多いから、こういう焼肉店が大繁盛して何十店舗もチェーン展開出来るんでしょうが、

皆さん、色んな物に騙され過ぎですよ。

接客が良かろうが、座敷の造りが良かろうが、交通の便が良かろうが、いくら払ったのかどういうコネなのか知りませんが『1分間の深いい話』で島田紳助が絶賛しようが、1ヵ月に何十万円も払ってフリーペーパーに良い事ばかり書いた記事を載せ続けようが、

飲食店に1番必要な物は、『旨い料理』です。プラスαで接客や料金等々の付加価値がついて来るんです。要するにオマケです。

昔、ちょっとした社会問題になりましたねえ。『ビックリマンシールが欲しいが為にビックリマンチョコを買って、チョコは棄ててシールだけゲット！』

最近では、『総選挙の投票権が得られるシリアルナンバーが欲しいが為に、聴きもしないAKB48のシングルＣＤを1人で何百枚と購入するオタク共。・・・そりゃあ、シングルＣＤ売上枚数歴代一位をマークしますわ。』

本末転倒も甚しい。

貴方が食べるのは、所詮、280円の和牛のユッケ。280円の和牛のユッケは、『280円』の『和牛』の『ユッケ』なんです。

本質を見極めろ！

by飲食店に1番必要な物も付加価値的な物もどちらもダメダメなのに威張って他店を批判するろくでなし海将てんちょワッハッハーッ！

てんちょが釣ったマゴチは、丁寧に鉤を外して、船の生簀で活かしたまま港まで持って帰って、

海水を入れたクーラーに移したら、

フルトッピンで店に持って帰って、お店の生簀に移します。

漁師さんは、冬は底曳き、夏は刺し網でマゴチを捕って、

息をしているマゴチは活かしたまま市場の競りにかけてますが、

網で揚げたマゴチは傷だらけで、生簀に入れてもせいぜい3日位しか活きてません。ヒドいヤツなんかは内出血で身が赤くなっていて、買って帰ってすぐに捌いても使い物になりません。

こういうのを『乱獲』って呼ぶんですよねえ。乱獲は無駄です。無駄は野蛮です。

様々な苦難を乗り越え、5年6年と生きてきて、ようやく5〜60cmに成長して雄から雌に性転換も終え、

さあ、今から頑張って子孫を残すぞ！と意気込んでいるビッグママを、

漁師さんはかたっばしから網を曳いて水揚げして、

網の中でグチャグチャになっている魚達を乱暴に仕分けして市場に出す。たまたま息をしていれば、活かしたまま競りにかける。死んでいれば、山盛りにして競りにかける。

そんな感じで扱わなければ、毎回毎回あんな傷まみれで虫の息で買った時点で使い物にならなくて棄てなければならない様なマゴチが市場に並ぶ訳がない。

大事に扱えば美味しく食べられるのに、

乱暴に扱うから傷が付く。

傷が付くから不味くなる。

不味ければ値打ちも下がる。

値打ちが下がれば競値も下がる。

競値が下がれば漁師さんは儲らない。

儲らないから薄利多売で利益を得ようとする。

薄利多売で利益を得ようとするから一網打尽の網を曳く。

網を曳くから沢山捕れる。

沢山捕れるから乱暴に扱う。

乱暴に扱うから傷が付く。

んー、絵に描いた様な悪循環。もう少し大事に扱ってあげて下さい。そうすれば競値も上がります。・・・面倒臭い？・・・ですよねえー。・・・でもねえー・・・1匹1匹を大事に釣り上げて、網で捕った同じ種類の魚の何倍もの単価で取引して、立派に生計を成り立てている漁師さんも沢山いますよねえ。・・・まあ、どちらが正しいのかと問われれば、てんちょには返答のしようがありませんけれど。

てんちょが釣ったマゴチは、生簀に入れてから1週間経とうが2週間経とうが、びくともしませんよ。しかもいつ捌いても傷ひとつついてません。

活き締めのマゴチは旨いですよー。

という事で、

写真のマゴチの話に入ります。

マゴチの姿揚げ―1cmあたり50円（写真は45cmで2250円）で提供しています。

生簀で泳いでいるマゴチだけを使用します。

オーダーが入ったら、

生簀から揚げて、

目打ちをして、

そこから特殊な形をした針金を入れて脊髄に通して神経締めをします。

裏返して、首根っこの辺りに包丁を入れて血抜きをして、

鱗を欠いて内臓を抜き、

身の部分に切目を入れてから塩胡椒をして小麦粉をはたき、

そのまま揚げ油にぶち込みます。生簀から揚げてから油で揚げる段階に到るまで、僅か5分程度。

カリッと揚がったら出来上がり。

切目を入れている所を指でつまんで引きちぎり、ポン酢をつけて食べて貰います。

不味い訳がない。

ご来店の際には、是非どうぞ。写真の大きさだと、3〜4人で食べるだけありますよ。

んが、

この料理、ひとつだけ欠点が・・・

・・・てんちょが釣って来ないと、モノが無いっ！

っつー事で、

無い時は無いので、ごめんちゃい。

by海将てんちょ

5月に入ってからは、ずーっとマゴチ狙いで小野田の本山沖から宇部空港沖の辺りをウロチョロしてます。

相変わらず、てんちょの日頃の行いが悪いので日曜日の度に時化て、なかなか思う様な釣りが出来ませんが、

マゴチは、まあ、それなりにコンスタントに揚がっています。

相変わらずよく引きます。

今期の最大は、今のところ63cmです。本山沖で揚げました。イエイ。

因みに、

写真は撮ってませんが、エビマゴチでやった時は、カミナリイカ、キキョウイカ、シリヤケイカがアホみたいに釣れます。

しかも、8割位が、1番不味いシリヤケイカ。この辺りではシリグサレと呼ばれています。

チョーうっとうしいです。

・・・まあ、ナーンにも釣れないよりはマシか。

という事で、

ナナマルオーバーのマゴチを目指して頑張るぞっ！

by海将てんちょ