和牛のたたき(わぎゅうのたたき)

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かなり前に、『和牛のカルパッチョ』の話を書きましたが、

『和牛のカルパッチョ』に鹿児島県産黒毛和牛の4番のイチボ肉を使っていれば、当然、『和牛のたたき』も鹿児島県産黒毛和牛の4番のイチボ肉になります。

てんちょは、カルパッチョよりもたたきの方が好きです。

野菜も魚も肉も、殆どの食材に共通しますが、

丸々ナマで食べるよりは、多少なりとも加熱した方が旨味が出ます。

牛肉も、例に漏れず。

それはさておき、

先日、こんなセレブリータ(セレブに憧れセレブなフリするセレブになれないオバハン=2010年01月13日の海将日記参照)がご来店されました。

女性お二人でのご来店でしたが、

ご注文を受けている最中に、

セレブリータA:「ねえ、和牛のカルパッチョ、食べる?」

セレブリータB:「そんなの食べたらアタるわーね!」

セレブリータA:「じゃあ、和牛のたたきもあるよ?」

セレブリータB:「じゃけえ、アタるけえいらんっちゃ!」

・・・お店のスタッフの目の前でする会話かい?・・・まあ、セレブリータだから仕方がないか。

んで、結局、何を注文されたかと言うと、

5品ほど注文された料理の中に、『ぢどりのたたき』と『サバの刺身』が入ってました。

・・・ナマの和牛がアブナイんなら、ナマの鶏もナマのサバも普通にアブナイと思うんですが・・・。さすが、セレブリータは一般市民とはひと味もふた味も違いますねえ。

『病(やまい)は気から』という諺がありますが、まさしくその通りです。思い込みは大切なんですね。

セレブリータは、いくら新鮮で大腸菌のかけらのひとつも付着してない牛肉を食べても、アタると思えば腹も痛くなるし(?)、

カンピロバクターまみれのぢどりのたたきを喰おうが、

切り口からアニサキスが頭を出したり引っ込めたりしているサバの刺身を喰おうが、

セレブリータが食べれば、アタらないと思い込めばアタらない(???)。

セレブリータの皆さん、毎回、勉強させて貰って、どうもありがとうございます。

因みに、

先日、話題沸騰した『和牛のユッケ』。

なーんか、エラい勘違いをされているセレブリータが多々おられますが、

この食中毒事件で問題になった原因菌は『大腸菌』です。

大腸菌は、付着してしまえば、あらゆる食材で繁殖します。

『ナマは危ないけど加熱してあれば大丈夫。』

とか、

『牛肉は危ないけど鶏肉は大丈夫。』

とか、

『ユッケは危ないけどサバ刺は大丈夫。』

とか、

そんな問題ではありません。

大腸菌の問題は、

『菌が付着してから、どういう管理の下でどれだけの時間放置していたのか?』

です。

完全に加熱殺菌した物でも、

加熱殺菌した後、すぐに大腸菌が付着して、室温30℃湿度80%の状況下で半日ほど放置して、

それを風邪等をひいて免疫力が低下した人が大量に食べれば、

ほぼ間違いなく食中毒は起こります。ベロ毒素を含んでいれば最悪な状態に陥ります。

だから、

飲食店でなにを注文しようが、

そこの店の食材の管理に対する認識が甘ければ、

どれを食べても腹痛を起こす可能性は有ります。

『揚げてあるから大丈夫。』

・・・???んな訳ない。

油で揚げたところで、その後、悪環境下で放置して、中途半端にレンジで温め、それを食べれば、食中毒を起こす可能性は大いに有ります。

スタッフの目の前で、ナンじゃカンじゃとのたまうセレブリータは、

特にこの時期には、自分の家でご飯を食べるに限ります。

by3月11日の震災以来、考え事が爆発的に増えて、どうも気分がウツ気味で、ブログのテンションが今一つ上がらない海将てんちょ

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